「まずは……ウネルミナモはにほんばれ、オーガポンはせいちょう!」
「クルルォ!」
「ぽに!」
ウネルミナモの雄叫びと共に太陽の日差しが強くなり、オーガポンとウネルミナモが揃って赤いオーラを纏っていると、シュリは不思議そうな顔をしながら首を傾げた。
「……ソウゾウシテタカンジトチガウシ」
「なにが?」
「マニューラガイタカラ、センセイデキルウエニアイテヲヒルマセラレルねこだましヲケイカイシテタンダシ」
シュリの言葉を聞いてコウキは笑みを浮かべた。
「ああ、そういう事か。たしかにねこだましは覚えさせているけど、本当に見た事がないポケモンだったからちょっと警戒してたんだ。ダブルバトルでねこだましはとても有効な手だけど、相手がノーマルタイプの技や先制技を無効に出来たら隙を見せる事に繋がるからな」
「ドウカンダシ。ケド、コンカイニカギッテハソノシンチョウサガウラメニデタシ! オーガポン、チェンジダシ!」
「ぽに!」
オーガポンは返事をすると、腕で顔を隠した。そして腕をよけると、被っていたみどりのめんがかまどのめんに変わっており、コウキが驚く中でシュリは胸を張った。
「ドウダシ? オーガポンニハオメンヲゼンブカエシテルカラ、コウヤッテイッシュンデオメンヲカエラレルヨウニスルゲイヲテイアンシタンダシ」
「いつの間に……」
「キタカミデノサイゴノヨルニハナシタンダシ。コレガデキレババトルチュウニタイプヲコロコロカエテアイテヲホンロウデキルトカンガエタンダシ。マアテラスタルシタラサスガニカエラレナイカラソコハチュウイダシ」
「正直中々ズルいけど……使えるならそれも戦術の一つとして考えるしかないね」
「ダシ。トイウコトデガンガンイクシ! ウネルミナモハシュヤニかえんほうしゃ! オーガポンハミナカタニツタこんぼうダシ!」
「クルォ!」
「ぽにお!」
ウネルミナモがシュヤにかえんほうしゃを吐き出し、炎タイプになったツタこんぼうをオーガポンが振るおうとすると、コウキは小さく息をついた。
「序盤からピンチだな……でも、諦めはしない! シュヤはまもる! ミナカタはじしんだ!」
「マニュ!」
「くわん!」
シュヤが緑色の障壁を作り出し、かえんほうしゃから身を守る中、ミナカタは力強く地面を踏み鳴らした。すると、大きな音と共に地面は激しく揺れ、シュヤが涼しい顔をするのに対してウネルミナモとオーガポンは揃って苦しそうな顔をした。
「オーガポン! ウネルミナモ!」
「ウウム……ダブルバトルナラデハノコンボダシ。ミカタニモアタッテシマウじしんヲまもるデフセグコトデアイテニダケアタルヨウニデキルンダシ。チナミニ、アイカタガヒコウタイプトカふゆうモチナラまもるハフヨウデ、オナジヨウナワザノふんかヤほうでん、なみのりモアイカタノタイプヤトクセイシダイデハミカタガノーダメージニナルシ」
「そういう事だ。けど、このコンビはそれだけじゃないぜ! シュヤ、ミナカタにふくろだたき!」
「え!?」
ユウが驚く中、シュヤはミナカタを六回攻撃した。すると、ミナカタの目付きは鋭くなり、空気を大きく震わせる程の声を上げながらオーラを纏い始めた。
「こ、これは……?」
「マズッタシ……ソノカノウセイヲシツネンシテタシ……!」
「ちょっとリスクはあるけどな。さあ、この二匹の力を思い知ってもらうぜ!」
コウキの声に応え、ミナカタとシュヤは揃って鳴き声を上げた。