ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百二十話

「よし、行こう! オーガポンはミナカタにつたこんぼう! ウネルミナモはシュヤにかえんほうしゃ!」

「ぽに!」

「クルォ!」

 

 

 オーガポンはツタこんぼうを持ちながら走り出し、ウネルミナモは口を開けながらシュヤに顔を向けた。そしてかえんほうしゃを吐き出そうとしたその時、コウキはミナカタ達に指示を出した。

 

 

「シュヤはふぶき! ミナカタはオーガポンにはどうだん!」

「マニュ!」

「くわんぬ!」

 

 

 シュヤがふぶきを発生させ、ミナカタがオーガポンに向けてはどうだんを撃ち出すと、かえんほうしゃがふぶきとぶつかり合う中でオーガポンはふぶきで足を止めた。そしてそこへ向けてはどうだんが飛んでいくと、シュリはヒレで前を指し示しながら指示を出した。

 

 

「オーガポン! はどうだんヲウチカエスシ!」

「ぽ……ぽに、おーん……!」

 

 

 ふぶきに耐えながらオーガポンはツタこんぼうを振りかぶると、自分に向かってきたはどうだんを打った。芯を捉えた音が響く中で打ち返されたはどうだんはシュヤに向かって飛んでいき、そのままシュヤに命中した。

 

 

「マニュ……!」

「シュヤ!」

 

 

 はどうだんを受けたシュヤは倒れ、コウキが悔しそうな顔をする中、シュリは興奮からユウの頭をバシバシと叩いた。

 

 

「ユウ! コノチャンスヲノガスンジャナイシ!」

「いたいいたい! でも……その通りだよね! オーガポン、ツタこんぼう! ウネルミナモはハイドロスチーム!」

「ぽにお!」

「クルルォ!」

 

 

 オーガポンがツタこんぼうを手にしながら再び走り出し、ウネルミナモがバトルコートを踏みしめながらハイドロスチームを発射しようとする中、コウキは深く息を吐いた。

 

 

「……結構なピンチだけど、このまま諦めるなんてチャンピオンらしくないよな! ミナカタ、目を瞑れ!」

「えっ……」

「ナ、ナニヲスルキダシ……?」

 

 

 突然の事にユウとシュリが驚く中でミナカタは目を瞑る。そしてウネルミナモが発射したハイドロスチームとツタこんぼうを構えたオーガポンが迫ったその時だった。

 

 

「……ミナカタ!」

「くわん!」

 

 

 ミナカタは返事をすると、ツタこんぼうを避け、ひらりと跳ぶ事でハイドロスチームを回避した。

 

 

「う、うそ……」

「ア、アリエンシ……イクラ波導ヲカンジトレルトハイエ、ハイドロスチームマデミズニカワスナンテキカクガイガスギルシ!」

「ミナカタは物音に敏感なところがあるし、普段から周囲の声や音に意識を向けてそれを頼りに避ける修行もしてるんだ」

「くっ……!」

「そして、じしんは使えないと思ってるようだけど、ミナカタはこのくらいの熱さなら乗り越えられる! ミナカタ、着地の衝撃を利用してじしんだ!」

「くわんぬ!」

 

 

 ミナカタは落下の勢いを利用して強く着地し、そのままじしんを起こした。そしてじしんの衝撃によってオーガポンとウネルミナモはダメージを受けると、そのまま倒れて目を回した。

 

 

「そ、そんな……」

「コンナツヨサ、ケイサンガイスギダシ……」

「残念だったな。けど、このバトルは俺達の勝ちだ」

 

 

 ユウとシュリが呆然とする中、コウキは強者の風格を漂わせながら落ち着いた様子で言った。

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