「いけると思ったのに……ごめん、シュリ。やっぱりグラスフィールドは残すべきだったよね」
「イヤ、ケッカテキニハイイアイデアダッタシ。波導ノコトヲワカッテタノニソレヲカイヒニリヨウシテコナイトカンガエテシマッタノガイチバンノハイインダシ。ダカラ、コンゴモポケモンノコトニツイテハシッカリベンキョウスルシ。コンカイミタイニソノセイタイヤトクチョウヲシッカリトイカシテクルパターンハヨウイニカンガエラレルシ」
「そうだね。今はもう少しというところまで迫る事が出来た事を喜ぼう」
「ダシ。タッセイカンハアルカラ、ソレヲチャントカミシメルシ」
ユウが頷き、オーガポン達をモンスターボールに戻していると、シュヤをボールに戻したコウキがミナカタと共に歩いてきた。
「ありがとな、二人とも。しっかりと追い詰められたから正直ヒヤヒヤだったよ」
「本当にあと少しだったのでやっぱり悔しいです」
「チャンピオントシテノジツリョクヲフツカツヅケテミセツケラレタシ。ゼンカイモコンカイモイイケイケンニナッタシ」
「俺達もだ。グラスフィールドを燃やして炎タイプが弱点のポケモンが戦いづらい状況を作ってきた相手はいなかったし、見たことないポケモンとも戦えた。これは中々出来ない経験だよ」
「くわんぬ」
「ミナカタモソウダトイッテルシ。サテ、ツギハネモトヒカリノバトルダシ?」
シュリが二人に視線を向けると、ネモは嬉しそうに頷き、ヒカリを見ながらにこりと笑った。
「ヒカリさん、よろしくお願いします! 早く戦りたくてウズウズしてました!」
「あはは……楽しみにしてもらっていたのは嬉しいですけど、期待に応えられるかが少し不安ですね」
「イマノテモチコソマダマダイクセイトチュウダケド、ネモジシンノジツリョクハタシカダシ。ソレニ、シュリタチハケッカテキニツカワナカッタケド、ネモモテラスタルハツカエルシ。ソレヲワスレテルトクロウスルシ」
「それはたしかに……そういえば、テラスタルって他の地方では使えないんですか?」
「うーん……テラスタルは今のところエネルギーが観測されている地方でしか使えないみたいなんですよね。キタカミの里にはてらす池がありましたけど、そもそもテラスタルにはこのパルデア地方の独特の地質が関係しているみたいなんです」
「そうですか……まあそういう事なら仕方ないですし、コンテストはバトルその物の勝敗も重要ですけど、それよりも重要なのはポケモン自身の魅力を引き出す事やいかに技を綺麗に見せられるかとかですからね。あたしのバトルではそういうところをしっかりと見せていこうと思っています」
ヒカリが笑みを浮かべながら言っていると、コウキはその肩に手を置いた。
「ヒカリ、頑張れよ。応援してるぜ」
「はい。ありがとうございます、コウキ」
「ネモも勝敗よりもバトルを楽しむ事や学べる事がないかを探す事に重点を置いてみてね。もちろん、勝てるように応援してるから」
「タノシミナガラカッタルシ、ネモ」
「うん! もっちろん!」
ネモは満面の笑みを浮かべながら答える。さしてヒカリと向かい合う形でバトルコートに立つと、ヒカリに声をかけた。
「改めてよろしくお願いします、ヒカリさん!」
「こちらこそ。では、始めましょうか!」
「はい!」
二人はモンスターボールを持つと、揃って投げ上げた。