ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百二十六話

 数分後、ユウ達は食堂で一息ついていた。

 

 

「ふう……しっかりバトルをするとやっぱり疲れるなぁ」

「ソレダケホンキダッタッテコトダシ。ソウイエバ、ヌシニツイテハナシタイコトガアルッテイッテタケド、ナニカアッタンダシ?」

「あったというか会ったっていうか……」

「なんかよくわからんし。要するに、そのヌシに会ったって事?」

「ああ。今回土震のヌシがどんなもんか見に行ったんだ。土震っていうからには、地面タイプだと思ってそこら辺にいた草タイプを捕まえて挑みに行ったんだ。行ったんだけどさ……」

 

 

 ペパーの表情が曇る。

 

 

「アイツ、いや“アイツら”見た事ない姿をしてただけじゃなく、二体だったんだよ」

「に、二体……!?」

「ヌシ……たしかひでんスパイスっていうのを独り占めしてるポケモンだよな? まあこの場合は二体でスパイスを占有してる事になるけど」

「ソウナルシ。ペパー、土震のヌシハドンナノダッタシ?」

「ドンファンみたいなポケモンだった。けど、片方はワイルドな見た目をしてて、もう片方はメカっぽかったよ」

「ワイルドとメカ……なんだかコライドンとミライドン、ウネルミナモとテツノイサハみたいだね」

 

 

 ユウが呟いていた時、ペパーはハッとした。そしてジェイドブックを取り出すと、あるページを開いて机の上に広げた。

 

 

「……やっぱりそうだ。コイツらだよ、俺が見たのは」

「これが土震のヌシ……本当に強そうだし、やっぱりコライドン達やミライドン達みたい……」

「となると、同じところから来たポケモンなのは間違いなさそうですね。問題はタイプですけど……」

「たしかに地面タイプは入っていそうですね」

「あとはなんだろな……ワイルドな方が格闘とかドラゴン、メカな方が電気とか鋼って可能性はないか?」

「だとしたら、フェアリーと地面がいたら戦いやすそうだね。ペパー、どっちか持ってない?」

 

 

 ペパーは頷く。

 

 

「地面ならリククラゲがいる。ただ、フェアリーはいないな」

「フェアリーか……僕はニンフィアとキチキギス、アオイちゃんならマリルリとラルトスがいるし、そこは大丈夫だよ」

「けど、リククラゲってそんなに攻撃技が強いイメージはないし、そこも考えるべきだとウチは思うんよ。まあウチもスター団の件があるから手伝えるわけじゃないけど」

「スター団……各地にアジトを作っている生徒達の集まりでしたね。そちらの進捗はどうですか?」

 

 

 ボタンは頷いてから答える。

 

 

「ハルト達が三つの組のボスは倒してるけど、その後にユウ達が訪れてボス達を引き留めたから組自体は残ってるって感じ。でも、まだフェアリー組とかくとう組が残ってる。それに、どっちも本当に強いって聞いてる」

「うーん……手伝いたいのはやまやまだけど、部外者の俺達が関わるのはあまりよくないし、特訓の手伝いくらいしか出来ないな」

「ソレダケデモアリガタイシ。トリアエズ、ペパートボタンモコウキタチニシナンシテモラウシ」

「う、ウチも……?」

「ダシ。ボタンノジツリョクハワカラナイケド、モシカシタラセントウハンニマワサレルカノウセイハアルシ。ダカラ、ココラデサラニツヨクナッテオクシ」

「わ、わかった。気乗りはしないけど、可能性はたしかにあるから参加する」

「俺も当然参加するぜ! いつまでもバトル苦手なんて言ってられないからな!」

 

 

 その言葉にユウ達は頷いた後、特訓についての計画を立て始めた。

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