「一緒にって……ネ、ネモと!?」
「そう! 丁度よく宝探しもあるからその時にジム巡りをすれば色々な出会いにも恵まれるし、バトルの経験も積めるから、その内に自信もついてくると思うんだ。それに、私もチャンピオンクラスだからアドバイスも出来るし、シュリもジム巡りに乗り気みたいだから、バトル中も一人じゃないし安心でしょ?」
「それはそうだけど……ネモは良いの? まだ出会って間もないそれも一応異性の僕と一緒に旅をするって事だよ?」
不安そうにユウが問いかけると、ネモはキョトンとした。
「一応って……あはは! 私はユウの事はちゃんと男の子だと思ってるし、旅に不安はないよ。それとも、ユウはその旅に乗じて何か企んでるの?」
「えっ!? そ、そんなつもりもないし、度胸もないよ!?」
「ならよし! それに、前の宝探しの時は一人旅だったから、誰かと一緒に旅をするのってなんだかワクワクするの!」
「ワクワク……」
「それでどうかな? 私と一緒に旅をしてくれる?」
微笑みながらネモが問いかけると、ユウはドキリとした後、落ちつかない様子でキョロキョロし、顔を赤くしながらコクリと頷いた。
「ぼ、僕で良かったら……」
「ほんと!? ありがと!」
「ど、どういたしまして……」
ユウが照れながら答える中、シュリはジトッとした目でユウを見始めた。
「……ユウ、デレデレシテルシ」
「ふふ、青春ですね。さて、スター団の件並びにカシオペアの件は私の方でも調べる事にして……ハルトさん、アオイさん、ご飯を食べ終えたら校長室まで来て頂けますか?」
「それは良いですけど……」
「私達に何かご用ですか?」
「私の友人がお二人と話がしたいそうなのです。では、お待ちしていますね」
そう言うと、クラベルは食堂から出て行き、ハルトとアオイは顔を見合わせた。
「クラベル先生の友人って誰なんだろうね?」
「ね。誰かはわからないけど、失礼がないようにしなきゃ……」
「あはは、そこまで気を張らなくて良いと思うよ。ペパーはこの後どうするの?」
「俺は改めてヌシやスパイスについてまとめ直す。宝探しがあるっていうなら、このタイミングでどうにかしたいからな」
「そっか。ユウ達は?」
ネモの問いかけに対してユウは照れたままで答える。
「ぼ、僕達はまだ特には……というかそろそろ手を離してもらえると......」
「あ、ごめんね」
ネモはユウの手を離した後、何かを思いついた様子を見せた。
「そうだ。せっかくだから、授業も一緒に受けようよ」
「え?」
「出来る限り、同じタイミングで受けようって事。宝探しの時以外もそうすれば、色々教えられるでしょ?」
「それは、まあ……」
「シュリテキニハオネガイシタイシ」
「うん、了解! それじゃあよろしくね、ユウ、シュリ」
その言葉にユウが再び照れながら頷き、シュリが やれやれといった様子で首を振る中、ハルト達はそんなユウ達の姿を微笑ましそうに見ていた。