ユウと向かい合う形でドラゴン使いの女性がバトルコートに立つと、ユウは小さくため息をついた。
「もう……どうして僕なの?」
「ユウダッテハッサクノセイトダシ。ソノセイチョウヲミセテ、ハッサクガキョウシトシテユウシュウダッテミセツケルンダシ!」
「でもまあ、そうだね。僕だってハッサク先生にはいなくなってほしくないし、勝つ気でいくよ」
「トーゼンダシ! サア、ポケモンヲダシテイクシ!」
「うん! 行くよ、ホムラ!」
ユウが投げたモンスターボールからホムラが現れると、ドラゴン使いの女性はモンスターボールを手にした。
「行きなさい、ガブリアス!」
ガブリアスが現れると、シュリはヒレを組んだ。
「ガブリアス……ホンキデヤッカイナノガキタシ」
「どんな風に厄介なの?」
「イロイロワザヲオボエルトイウノモアルケド、コウゲキリョクモトクシュコウゲキリョクモタカイウエニスバヤサモソレナリニアルカラ、ボケットシテタラスグニヤラレチャウシ」
「なるほど……けど、だからといって怖じ気づいてはいられない! ホムラ、にほんばれ!」
「グォウ!」
ホムラの雄叫びと共に日差しが強くなると、ドラゴン使いの女性は空を見上げた。
「なるほど、そういった戦術ですか。ですが、ならば問題はありませんね。ガブリアス、すなあらし!」
「グァーッ!」
ガブリアスの雄叫びと共に日が陰り、すなあらしが発生すると、シュリは小さく唸り声を上げた。
「ウーム……コレヲミルカギリ、ムコウノトクセイハすながくれデマチガイナサソウダシ。タダ、スナアラシノセイデサンパワーノコウカモナクナッタウエニすながくれデコウゲキガアタリヅライジョウタイニナッテイテ、ソーラービームダッテイリョクガハンゲンシテルシ。ダカラ、りゅうのはどうガメインウェポンニナルシ」
「それでも当てづらいのは変わらないけどね。だから、こうしてみよう。ホムラ、足元にだいもんじ!」
「グォウ!」
ホムラがだいもんじを吐き出すと、だいもんじはバトルコートに広がっていった。そしてじわじわとガブリアスの足元に迫っていくと、ドラゴン使いの女性はガブリアスに指示を出した。
「ガブリアス、じしんで消しなさい!」
「グァッ!」
ガブリアスは力いっぱいに地面を踏み鳴らした。その衝撃波によってだいもんじの炎は一瞬で消え去り、シュリはその様子を興味深そうに見ていた。
「ヤッパリケッコウナパワーヲモッテルシ。ソシテ、ヘタシタライワタイプノワザヲモッテルカノウセイモアルシ。マダユダンハデキナイシ」
「そうだね」
ユウが頷いていると、ドラゴン使いの女性はユウに話しかけた。
「貴方の強さはだいたいわかりました。その程度で私に挑むなど早いのですから、早く負けてください」
「そんな事は出来ません。ハッサク先生はここのみんなにとても好かれているんです。貴女達の元になんて行かせません!」
「ソウダシ。ダカラコソ、ミセタルシ。イダイナルリュウノチカラヲ!」
頷いたユウはテラスタルオーブを取りだしそのまま投げ上げた。そしてホムラがドラゴンタイプにテラスタルすると、ドラゴン使いの女性は嫌悪感を露にした。
「この程度で竜の力などと……! 恥を知りなさい!」
「シルヒツヨウナイシ。オマエコソハイボクヲシルシ!」
「僕達の力、お見せします!」
ユウとシュリの言葉に応えるようにホムラは地面を踏みつけてから大きな鳴き声を上げた。