「……着いたね。南4番エリア」
ユウが呟くと、シュリは頭の上で頷いた。
「ダシ。ジニアカラココニリオルガセイソクシテルトキイタカラ、ココデリオルヲツカマエルシ」
「でも、どうしてリオルなの? ルカリオ事態が生息してる場所も聞いたわけだし、ルカリオを捕まえに行っても良いんじゃないの?」
「ソレデモイイケド、リオルダカラコソデキルタタカイカタニモキョウミガアルンダシ」
「前に少し聞いた事がある気がするけど、リオルだからこそ出来る戦い方ってどんなのがあるんだっけ?」
シュリはユウを見下ろしながら答える。
「コタイニヨルケド、リオルノトクセイノナカニハいたずらごころトイウノガアルシ。いたずらごころハアクタイプノアイテイガイニタイシテヘンカワザヲセンセイデダセルトクセイデ、ケッコウベンリデハアルシ。それに、リオルハダブルバトルデヤクダツワザモケッコウオボエルカラシンカマエダカラトイッテユダンシテルトイタイメニアウシ」
「そうなんだね。さて、それじゃあ早速リオルを──」
「リオ」
「え?」
ユウが視線を向けると、そこには一匹のリオルが立っていた。
「サッソクリオルヲハッケンシタシ!」
「さいきょうの証持ちとかオーガポンみたいに寄ってきたのかな?」
「けど、さいきょうの証持ちって感じではないよな」
「タダ、コウシテヨッテキタッテコトハ、コノコタイモナカナカノイツザイダシ。ユウ、ハヤクゲットスルシ!」
「う、うん。よし、まずはバトルを……!」
ユウがモンスターボールを手にすると、リオルは戦う体勢を取った。
「オル!」
「リオルモヤルキマンマンダシ。ユウ、ガンガンイクシ!」
「うん! 行くよ、オーガポン!」
モンスターボールからオーガポンが現れると、リオルはビクリと体を震わせ、足が小刻みに震え始めた。
「リ、リオ……」
「あれ……?」
「ナンカフルエテルシ。ムシャブルイダシ?」
「それにしては怖がっているように見えませんか?」
「もしかしてそんなにバトルが得意じゃないとか?」
「まあ、そういう個体もいる……か?」
ユウ達が不思議そうにし、オーガポンが戦っていいのかユウの様子を伺う中、リオルは首を横に振り、オーガポンに向かって走り出した。
「リオ……!」
「リオルガハシリダシタシ! オーガポン、せいちょ──」
「リオ!」
リオルはオーガポンの目の前で転んだ。
「え?」
「……スッコロンダシ」
シュリが呆れたように言うと、リオルはその場に座り込み、目に涙を溜め始めた。
「え、えっと……」
ユウが心配そうしながら声をかけようとした時、リオルの目からは涙が溢れ、声を上げて泣き始めた。
「あ……」
「ナキハジメタシ……シカタナイシ、バトルヲチュウシシテ、マズハナキヤマスシ」
ユウが頷いた後、ユウとオーガポンはリオルを泣き止ませるためにリオルに近づいた。