「営業の仕事をしながらジムリーダーもして四天王までしているなんて……」
「キカクガイダシ。トコロデ、ハッサクトチリ、アオキマデハワカッタケド、モシカシテソコノチッコイノモシテンノウダシ?」
「ちっこいのじゃなくてポピーですの! 可愛いお魚さん!」
「ホウ、シュリノカワイサガワカルナンテナカナカミドコロガアルシ」
「もう、シュリったら……ごめんね、ポピーちゃん。ウチのシュリが偉そうにしちゃって」
ユウの言葉にポピーは首を大きく横に振る。
「大丈夫ですの! ポピーはしっかりとした大人のレディですので!」
「ふふっ、そっか。あ、ちょっと待っててね」
ユウは厨房に戻ると、手早く作業をし、クレープを一つ作り上げた。
「これでよし、と」
「あれ? クレープの生地なんていつ作ってたの?」
「あとでシュリがお腹空いたって言いそうだったから作業しながら焼いておいたんだ。という事で、はいどうぞ。これから食事会があるから少し小さめに作っておいたよ」
「わあ、とっても美味しそうですの! お兄ちゃん、ありがとうございますですの!」
「どういたしまして」
ポピーがペコリと頭を下げてからクレープを食べ始めると、アオキはユウに視線を向けた。
「本当に大したものですね。さて、ジムテストの件ですが、皆さん合格にしましょうか」
「え、良いんですか?」
「はい。トップ、構いませんね?」
「ええ。店内の様子から察するにチャレンジャーユウ達がお店の手伝いをしていたようですからね。労働にはそれ相応の対価が支払われるべきです」
「そうですね。さて、食事会の前にタスクをこなします。どなたから来ますか?」
淡々と言うアオキの言葉を聞き、ユウ達は顔を見合わせる。
「ここはやっぱりユウからじゃないかな?」
「そうだね。ユウ君からやろうって言って始めた事だし、最初はユウ君からかな」
「二人がそう言うならお言葉に甘えさせてもらおうかな。シュリはどうしたい?」
「シュリモヤルキマンマンダシ! アオキノコトダッテクライツクシタルシ!」
「どうやらそのシャリタツも食べる事が好きなようですね。気が合いそうです。さておかみさん、バトルコートをお願いします」
「あいよ! さあ二人とも、頑張っといで!」
その言葉と同時に大きな音が鳴り始めると、店の席が少しずつ動いていき、大きなバトルコートが現れた。
「こ、これは……」
「ミセノナカノバトルコートトハナカナカオモムキガアルシ。ソウイエバ、コンカイハミュウツーカラノカダイハナインダシ?」
「ないわけがないだろう、小娘」
ミュウツーが現れるとユウは視線を向けた。
「ミュウツー、今回の課題は?」
「バトル開始と同時に手ラスタルを使い勝利する。それが今回の課題だ」
「コンカイノカダイハヒカクテキカンタンダシ?」
「手の内を晒した上で勝利するというのもまた一つの強さだ。さあ、始めろ」
「うん。アオキさん、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いいたします。ルールは二体ずつのシングルバトル、どちらかが先に戦闘不能になった時点で終了とします。よろしいですか?」
「はい!」
ユウが答えた後、二人はモンスターボールを手にした。そしてネモ達が席に座ると、二人の手からモンスターボールが放たれた。