バトルが終わり、アオキはムクホークをモンスターボールに戻すとふうと息をついた。
「いっぱい食わされました。本当に強いんですね。トップが気に入るわけです」
「コレガシュリタチノアジワイダシ。モウオナカイッパイダシ?」
「もう少し味わうのも良いかもしれませんが、食べ過ぎては後々に響きますからね。さて、自分に勝利した証としてバッジをお渡しします」
「ありがとうございます」
ユウがアオキからバッジを受け取っていると、オモダカは拍手をした。
「素晴らしいバトルでしたよ、お二人とも。もちろんこのお料理も」
「……先に食べていましたか。まあ料理というのは出来立てを食べるのが一番なので間違いではありませんが」
「なっはっは! スマンな、アオキさん! チリちゃん達も観戦しながら食べたかったんや」
「美味しいお料理を食べながら楽しいバトルが観られてポピーは嬉しいですの!」
「もちろん小生もです。コウキ君とヒカリ君はどうでしたか?」
コウキとヒカリは揃って頷く。
「テラスタルを使うジム戦も本当に面白いなと思いました。今回はどちらも元のタイプと同じタイプにテラスタルしていた事で、それだけ一つ一つの攻撃の威力も上がって気が抜けなくなりますから」
「コウキの言う通りだと思います。あたしも見ていてとても勉強になりましたし、ハルトさんとアオイさんのバトルも楽しみです」
「そこまで期待されちゃうと緊張するなぁ……」
「そうだね。でも僕達だって勝つために頑張ってきているし全力で臨もう。アオイちゃん」
「うん、そうだね!」
ハルトとアオイが頷き合い、ネモ達が満足そうな顔をしているとユウはリオをモンスターボールに戻し、再び厨房へと向かった。
「よし、そろそろ作り始めよう」
「ユウ、モシカシテアオキニイッテタリョウリヲツクルキダシ?」
「うん。材料は手持ちのがあるけど、作るのには時間がかかるからね。女将さん、また厨房をお借りしても良いですか?」
「ああ、もちろんだよ! そうだ、せっかくだからアンタ達のポケモンのテラスタイプを変えられる料理のレシピも後で教えてあげるよ」
「え、良いんですか?」
店主の女性は笑顔で頷く。
「本当は門外不出のつもりだったけど、アンタなら大切にしてくれそうだったし、腕もたしかだからね。ポケモン達とも相談しながら作ってあげて」
「わあ、ありがとうございます!」
「どういたしまして。さて、アオキさんのためにもガンガン作っていくよ、ユウ君!」
「はい!」
答えた後、ユウは厨房へと入った。そしてハルトやアオイがアオキとバトルをする中でそれを楽しみながら様々な料理を作っていった。