夜、ユウ達はコウキやクロスと一緒に部屋で話をしていた。
「はあー……どうにかみんなアオキさんのジムを突破出来たし、なんだかスゴく安心した気がするよ」
「ダシ。リオノガンバリハホントウニスゴカッタシ。トックンノカイガアッタシ」
「そうだな。最後にお前達がジムで勝った姿を見られて本当に良かったよ」
「あ、そっか……コウキさんとヒカリさんは明日帰っちゃうんでしたね」
ユウが寂しげに言うと、コウキは微笑みながら頷いた。
「俺達ももう少しいたいけど、流石に一回帰らないといけないからな。けど、帰る前にお土産を買っていきたいし、シンの力を借りたいな」
「もちろん大丈夫ですよ。テレポートを使えば色々なところに行ったり帰ったりするのも一瞬ですし、朝になったらシンにお願いしておきますね」
「ありがとうな。本当はユウ達ともう一度バトルをしたいけど、一回バトルしたら何度もバトルしたくなるし、また今度来たの楽しみにしておくよ。その時は他の地方のチャンピオンやコンテストクイーンも連れてきたいな……」
「そんな事になったらナンジャモさんがまたガッコまで来そうッスね。さて、俺達は明日どうする? ハルト」
ハルトは少し考えてから答えた。
「明日はヌシのところに行こうかな。ヌシの正体も気になるからね。ユウ達は?」
「どうしようかな……とりあえずネモとライラさんと相談してからかな。シュリは何がしたい?」
「コジンテキニハトックンヲシテ、ミンナヲキョウカシタイシ。ホムラヤリーフ、リオハシンカシテルケド、クロエヤサザナミハマダシンカシテナイシ、ネモタチノポケモンモフクメテシンカマデコギツケタイシ」
「それはたしかに……あ、そういえば宝食堂の女将さんからテラスタイプを変える料理のレシピを教わってるし、誰かテラスタイプを変えてみる? お試しって事で全部のタイプのテラピースも貰ってるし」
「ソレハイイカンガエダシ。トウショノヨテイドオリニクロエノテラスタイプヲクサニカエトキタイシ」
「うん、わかった。それじゃあ明日はクロエのテラスタイプ変えも予定の一つに入れておくね」
ユウの言葉に対してシュリが頷いていると、コウキはそれを見ながら安心したように笑った。
「これなら考えていた計画は無しにしても良さそうだな」
「計画……ですか?」
「ああ。少しの間だけユウをシンオウ地方に連れていこうと思ってたんだ」
「え!?」
ユウ達が驚く中、シュリはヒレを組んだ。
「……コウキモオナジカンガエダッタシ。ヒカリモオナジコトイッテタシ」
「まあそうなるよな。ユウの件はだいぶ大事になってきたし、みんなが手に負えないところまで行きそうだったからな。けど、そうしなくて良いかなと思える程にユウは周りから慕われてるし、今回のジム戦を観て実力だって備わってると改めて感じた。だから俺とヒカリはシンオウでお前達がどんな道を歩んでいくのか見守る事にするよ。アルセウスだって色々教えてくれるだろうしさ」
「コウキさん……」
「まあその件もだけどさ、みんなに将来大切な人が出来たら、ちゃんと大事にしてあげろよ? あまり束縛するのも良くないけど、適度に一緒にいる時間を作ってお互いに意見をしっかり言い合いながら隣同士で歩いていく。そんな感じの関係で良いんだからさ」
ユウ達は笑みを浮かべながら頷いた。そしてユウ達の部屋は夜遅くまで楽しそうな声で満ちていた。