翌朝、グラウンドにはテラスタルオーブを持ったコウキとヒカリの姿があり、その目の前にはユウ達を含めたアカデミーの生徒や教師達が立っていた。
「コウキさん、ヒカリさん、数日の間でしたが生徒達や私達教師に貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました」
「こちらこそ色々よくしていただき本当にありがとうございました。突然来たのに部屋を用意してもらったりユウ達に案内役をしてもらえたりしましたし、テラスタルを間近で見る事も出来てこうしてお土産としてテラスタルオーブだって特別に貰えました。この数日の経験は掛け替えのない物になりましたし、このアカデミーやパルデア地方に来られて本当によかったです」
「あたしもコウキと同じ気持ちです。特別授業という形でコンテストバトル風にバトルも出来ましたし、新しい友達にも巡り会えました。またパルデア地方には来たいと思っていますし、その時は家族や友達も連れてきたいです」
「はい、お待ちしております。ユウさん、たしかシンさんがまたテレポートでお二人をお送りするのでしたね?」
「はい。よし……出番だよ、シン!」
シンはモンスターボールから出てくると、軽やかな動きで宙返りをした。
『ボク様のおっでましだー!』
「シン、予定通りにお願いね」
『りょ! ではでは、二名様のごっあんなーい!』
そしてコウキ達が手を振りながら消えると、生徒達や教師達は各々のやるべき事をするために去っていき、その場にはユウ達とクラベルが残された。
「行っちゃいましたね」
「そうですね……不思議な出来事ではありましたが、これもまたとない体験になりましたね」
「他の地方のチャンピオンやコンテストクイーンとのバトルなんて滅多に出来ないですしね。けど、今のところ私達の中で一番強いハルトまで倒しちゃうなんてやっぱりコウキさん達は強いよね」
「うん。僕達も本気で臨んだけどやっぱりまだ及ばなかった。これからも精進あるのみだよ」
「シュリタチダッテオナジダシ。ホントハ早業ト力業モエトクシタカッタケド、チョットムズカシソウダッタカラマタコンドダシ。コウキタチノジュウショヤレンラクサキモキイテルカラリーフヤリオノソダテカタニツイテモノチノチソウダンスルシ」
「そうだね。よし、それじゃあそろそろ僕達も旅を再開しよう」
その言葉にネモ達が頷き、グラウンドから歩き去ろうとしたその時だった。
「ポッチャマ!」
「え?」
その声にユウ達が振り返ると、そこには一匹のポッチャマの姿があった。
「ポッチャマ……あれ? どうしてこんなところに?」
「ワカランシ。ケド、ヨビトメラレタノハマチガイナイシ。ソレニヨクミルトミギノツバサノトコニさいきょうの証ガアルシ」
「ふふ、またユウに引き寄せられてきたのかもね。ポッチャマ、ユウ達に何か用?」
ネモの問いかけにポッチャマは身振り手振りを交えながら答える。そしてそれを聞いたシュリはユウ達に通訳をした。
「ボクトタタカエ! マトメルトソウイッテルシ」