テーブルシティでの買い物が終わった昼頃、ユウ達はカフェで一息つきながら話をしていた。
「サテ、ヌシノトコニイクノハキマッタケド、マズハモヨリノカラフシティニイクヒツヨウガアルシ。キョテンノヨウイハダイジダシ」
「そうだね。まあ歩いていくしかないし、ゆっくり行こうか」
「うん。シンは今頃コウキさんとヒカリさんと一緒にいるからね。本当はテレポートで行けたら良いんだけどね」
『歩ける内に歩きたまえよ、若人達。若い頃に体力や筋力をつけないと年を取った時に苦労しやすぜ、旦那方』
突然現れたシンの姿にユウ達は驚いた。
「シン……もう驚かさないでよ……」
『驚く方が悪いんだよー。へっへへ、みんなの驚き顔、いっただきましたー!』
「イタズラズキモホドホドニスルシ。コウキタチハモウイインダシ?」
『もっちもち。午前中で用事は済んだから家まで送り届けてきたんだ。あ、このクッキー貰うねー』
「まあそれは良いけど……はあ、本当にシンは自由だなぁ……」
クッキーを両手で持ちながら美味しそうに食べるシンを見てユウがため息をつく中、ライラは口元に手を当てながらクスクス笑った。
「ふふっ、それもシンさんの個性なのでしょうね」
「ソレハタシカニダシ。ソレニシテモ、シンガカエッテキタノハコウツゴウダシ。テレポートデカラフシティマデゴーゴーダシ!」
「そうだね。シン、お願いしても良い?」
『クッキー分の働きはしないとだしね。それじゃあ休憩終わったらビュンビュン行っちゃおうか』
シンの言葉に頷いた後、ユウ達は休憩を続けた。そしてそれから数分後、テレポートでカラフシティに移動すると、砂漠へと歩を進めた。
「わっ、砂煙が……」
「ドウヤラカゼガケッコウツメタイミタイダシ。ミンナ、キヲツケルシ」
「う、うん……本当はネモとライラさんの前を歩いて風避けになれたら良かったんだけど、サワロ先生みたいな肩幅と背丈はないから二人も砂まみれになっちゃうね。二人とも本当にごめん」
「あははっ、そんなの気にしなくていいよ。気遣ってくれるだけで嬉しいから」
「そうですね。さて、ヌシの居所は……」
ライラが辺りを見回していたその時だった。
「あっ、みんなだ!」
その声にユウ達が視線を向けると、そこには近づいてくるアオイ達の姿があった。
「三人ともここにいたんだね」
「ヌシにはもう会った?」
「ついさっき戦ってペパーがスパイスを手に入れたところだよ」
「まだヌシも近くにいるだろうし、一緒に探すか?」
「はい、お願いいたします」
アオイ達が頷いた後、ユウ達は砂漠を歩き始めた。