砂漠を歩き始めてから数分後、ユウ達が洞窟の前に着くと、ハルトは洞窟を指差した。
「ここがスパイスがあったところだよ。それで、ここの近くにヌシのイダイナキバとテツノワダチがいたんだ」
「ソレガヌシタチノナマエダシ?」
「うん、戦う前にオーリム博士とフトゥー博士が言ってたから間違いないよ。それで、戦ってみてわかったんだけど、イダイナキバは地面/格闘タイプで、テツノワダチは地面/鋼タイプだったみたい」
「んで、その二匹は元々パルデアの大穴にいたポケモンらしいんだ。だから、ユウが手持ちに加えてるアイツらも実はそうなんじゃないか?」
「イワレテミレバチャントハキイタコトナカッタシ。トナルト、コライドントミライドンモソウダシ?」
「コライドンは元々オーリム博士が管理していたみたいだしね。ハルト君のミライドンはわからないけど、きっとそうなんじゃないかな?」
アオイの言葉にハルトが頷いていたその時だった。
「ドン! フアアアンド!」
「ウィ・ルドン・ファー!」
ユウ達の背後から二つの怒号が聞こえ、全員が振り返ると、そこにはイダイナキバとテツノワダチの姿があった。
「デ、デタシ!」
「これがイダイナキバとテツノワダチ……!」
「シュリタチガスパイスヲネラッテルトオモッテゲキオコダシ! コレハハナシアイデハドウニモナラナソウダシ!」
「さっきまで戦ってた私達だっているしね……仕方ない、もう一度戦おう!」
「うん!」
ユウ達はモンスターボールを手にすると揃って投げ上げた。
「行くよ、レオン!」
「お願い、ゲコガシラ!」
「マリルリ、行くよ!」
「頼んだよ、ウェーニバル!」
「カムカメ、行ってこい!」
「参りましょう、ロコン!」
六匹のポケモンが現れると、イダイナキバとテツノワダチは大きな鳴き声を上げた。
「フアアンド!」
「ルドンファー!」
「よし、落ち着いてもらうためにまずは倒そう!」
「ダシ! サア、ハリキッテイッタルシ!」
「うん!」
「はい! って、あら……?」
ライラが別の方向に視線を向けると、ネモは不思議そうに首を傾げた。
「ライラさん、どうしたの?」
「あそこにデリバードが……」
「デリバード? あ、ほんとだ……」
「サバクニデリバード……デリバードハホンライユキヤマニイルヨウナポケモンダシ。トイウカ、ナンカメカメカシイミタイメニミエルシ?」
「メカメカしい見た目……言われてみれば、たしかに……?」
ユウ達の視線を浴びながら歩いていたデリバードはそれに気づくとユウ達に視線を向けてから首を傾げた。
「デリデリバ?」