ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百五十三話

 砂漠を歩き始めてから数分後、ユウ達が洞窟の前に着くと、ハルトは洞窟を指差した。

 

 

「ここがスパイスがあったところだよ。それで、ここの近くにヌシのイダイナキバとテツノワダチがいたんだ」

「ソレガヌシタチノナマエダシ?」

「うん、戦う前にオーリム博士とフトゥー博士が言ってたから間違いないよ。それで、戦ってみてわかったんだけど、イダイナキバは地面/格闘タイプで、テツノワダチは地面/鋼タイプだったみたい」

「んで、その二匹は元々パルデアの大穴にいたポケモンらしいんだ。だから、ユウが手持ちに加えてるアイツらも実はそうなんじゃないか?」

「イワレテミレバチャントハキイタコトナカッタシ。トナルト、コライドントミライドンモソウダシ?」

「コライドンは元々オーリム博士が管理していたみたいだしね。ハルト君のミライドンはわからないけど、きっとそうなんじゃないかな?」

 

 

 アオイの言葉にハルトが頷いていたその時だった。

 

 

「ドン! フアアアンド!」

「ウィ・ルドン・ファー!」

 

 

 ユウ達の背後から二つの怒号が聞こえ、全員が振り返ると、そこにはイダイナキバとテツノワダチの姿があった。

 

 

「デ、デタシ!」

「これがイダイナキバとテツノワダチ……!」

「シュリタチガスパイスヲネラッテルトオモッテゲキオコダシ! コレハハナシアイデハドウニモナラナソウダシ!」

「さっきまで戦ってた私達だっているしね……仕方ない、もう一度戦おう!」

「うん!」

 

 

 ユウ達はモンスターボールを手にすると揃って投げ上げた。

 

 

「行くよ、レオン!」

「お願い、ゲコガシラ!」

「マリルリ、行くよ!」

「頼んだよ、ウェーニバル!」

「カムカメ、行ってこい!」

「参りましょう、ロコン!」

 

 

 六匹のポケモンが現れると、イダイナキバとテツノワダチは大きな鳴き声を上げた。

 

 

「フアアンド!」

「ルドンファー!」

「よし、落ち着いてもらうためにまずは倒そう!」

「ダシ! サア、ハリキッテイッタルシ!」

「うん!」

「はい! って、あら……?」

 

 

 ライラが別の方向に視線を向けると、ネモは不思議そうに首を傾げた。

 

 

「ライラさん、どうしたの?」

「あそこにデリバードが……」

「デリバード? あ、ほんとだ……」

「サバクニデリバード……デリバードハホンライユキヤマニイルヨウナポケモンダシ。トイウカ、ナンカメカメカシイミタイメニミエルシ?」

「メカメカしい見た目……言われてみれば、たしかに……?」

 

 

 ユウ達の視線を浴びながら歩いていたデリバードはそれに気づくとユウ達に視線を向けてから首を傾げた。

 

 

「デリデリバ?」

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