ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百五十五話

「ユウ! みんな!」

「ネモ! ライラさん!」

「ソノロボデリバードモツレテキタンダシ?」

「うん! ライラさんと一緒に戦いたいみたい。ねっ、デリバード」

 

 

 ネモの言葉にデリバードらしきポケモンは答える。

 

 

「デリデリ、デリバ。デリバデリデリデリバー!」

「ナニナニ……デリバードジャナクテ、コイツハテツノツツミトイウナマエラシイシ。ライラトイッショニタタカイタイトオモッタノハ、ライラガジブンノマスタートシテフサワシソウダトハンダンシタカラミタイダシ」

「私が貴方の……うふふ、少し照れてしまいますが嬉しいものですね。シュリさん、テツノツツミの技はわかりますか?」

「キイテミルシ」

 

 

 シュリはテツノツツミと会話を始めた。しかし、イダイナキバとテツノワダチはそれを好機と捉え、ユウ達に向けて攻撃を始めた。

 

 

「チッ、イランジャマガハイリソウダシ。ミンナ、ソッチハマカセルシ!」

「うん! レオン、ふぶき!」

「ゲコガシラ、ハイドロポンプ!」

「マリルリ、アクアジェット!」

「ウェーニバル、アクアステップ!」

「カムカメ、いわなだれ!」

 

 

 イダイナキバとテツノワダチの攻撃をレオン達がそれぞれの技で迎え撃つ中、シュリはテツノツツミとの会話を続けた。そして大きく頷いた後、ライラに耳打ちをした。

 

 

「……コレガテツノツツミガツカエルワザダシ」

「わかりました。では……参りましょう! ロコン、まずはゆきげしきです!」

「コーン!」

 

 

 ロコンの鳴き声と共に雪が降り始めると、ライラはテツノツツミに視線を向けた。

 

 

「今です! テツノツツミ、ふぶき!」

「デリバー!」

 

 

 テツノツツミはふぶきを発生させた。ゆきの影響で勢いを増したふぶきはイダイナキバとテツノワダチを襲い、二匹は足や体の一部を凍らせながらその場に膝をついた。

 

 

「フアアン……」

「ルドファ……」

「ドウニカナッタミタイダシ。コレデハナシガデキソウダシ」

「だね。テツノツツミ、本当にありがとう」

 

 

 ユウがテツノツツミに触れながら言うと、テツノツツミはユウを見上げながら口を開いた。

 

 

『マスターライラガイッテイタ。オマエハキノミヲモッテイテ、リョウリモツクレルト。ソレハホントウカ?』

「え? うん、手伝ってくれたお礼に何か作ろうか?」

『ソウシテホシイ。ケレド、ホカニモタベサセナイトイケナイヤツラガイル。デアッテマモナイガタイセツナヤツラダ』

「大切な……うん、わかった。けど、ちょっと待っててね。イダイナキバとテツノワダチの手当てもしてしまいたいから」

『ワカッタ。マスターライラトトモニマッテイヨウ』

 

 

 答えた後にテツノツツミがライラの横に立つと、ユウはシュリと頷き合ってからイダイナキバとテツノワダチに近づいた。

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