「テツノツツミ、もう少し先ですか?」
「デリバ」
イダイナキバとテツノワダチとの戦いから数分後、ユウ達はテツノツツミの案内に従って砂漠を歩いており、その後ろをイダイナキバとテツノワダチがゆっくりと歩いていた。
「ニヒキトモオチツイタウエニテアテシタコトニカンシャシテボディーガードヲカッテデテクレタノハタスカルシ。ユウ、コノママキズナヲフカメテナカマニモスルシ!」
「それは良いけど、その場合は僕だけじゃなくネモ達も交えて相談をしたいな。出会いの都合上、ミナモとイサハは僕が二匹とも手持ちに加えたけど、ポケモン達を独り占めするつもりはないし、色々なトレーナーが手持ちに加えてふれ合った方がそれだけ情報も多く集まってオモダカさんも喜ぶと思うから」
「なるほどね。それじゃあ後で二匹についてきてくれるか聞いてから相談しようか。それにしても、どこまで行くんだろう……?」
ネモが不思議そうにしていると、テツノツツミは一つの洞窟の中に入っていった。それに続いてユウ達が入っていくと、中には三匹のポケモンと人間の姿になったアルセウスがいた。
「あ、アルセウス……!? それに、知らないポケモンまでいる!?」
「こんにちは、皆さん。そしてテツノツツミはやはりユウに引き寄せられ、ここまで連れてきたようですね」
テツノツツミが頷いていると、ユウはアルセウスに話しかけた。
「もしかしてアルセウスさんがテツノツツミにここへ連れてくるように言ったんですか?」
「はい。正確にはこの洞窟にテツノツツミとこの三匹を連れてきて、テツノツツミに食べ物を探してくるように命じただけですけどね。新たに生み出したさいきょうの証を持つ存在であるこのテツノツツミに」
「さいきょうの証……あ、ほんとだ。よく見たら袋のところにさいきょうの証が刻まれてるね。ところで、そこにいる三匹は一体……?」
「プリンみたいなのとバンギラスみたいなのとムウマみたいなのがいるけど……」
アルセウスは三匹を見ながら答える。
「この三匹はサケブシッポとテツノイバラ、そしてハバタクカミです。ただ、この三匹はさいきょうの証を持っていません。テツノツツミを生み出した際に偶然近くにいて、エリアゼロの外の景色を見たいというのでその願いを叶えただけです。因みに、テツノツツミに関しては他のさいきょうの証を持つポケモンのようにユウの助っ人にするために生み出しました」
「ナンカアルセウスガユウニタイシテダケセワズキナシンセキミタイナムーブシテルシ。トイウカコノポケモンタチハソモソモナンナンダシ? よく見かけるポケモンタチトニタヨウナスガタヲシテルシ、シュリタチノシラナイシンカケイカナニカナンダシ?」
「いえ、違います。彼らはそこにいるイダイナキバとテツノワダチと同じ存在」
アルセウスは言葉を切ると、ユウ達を静かに見回した。
「時空を越えてこのパルデアに現れたパラドックスポケモンです」