「……完敗ですね」
「うん、負けちゃったね」
残念そうに笑いながらユウがクロエをモンスターボールに戻していると、シュリはヒレを組みながらため息をついた。
「さいきょうの証、ジツニオソルベシダシ。ホムラトリーフノトキモソノパワーノアガリグアイハスゴカッタケド、ソレガアイテニマワルトキョウイデシカナイシ。モトカラトクセイノへんげんじざいトテラスタルノツカイワケガヤッカイデハアッタケド、みずしゅりけんヲオボエタコトデヨリヤッカイニナッタシ」
「さっきクロエを倒した技だよね?」
「素早い動きで攻撃を仕掛けて来ましたが、みずしゅりけんはどのような技なのですか?」
ネモとピーニャが近づいてくる中でシュリはユウ達を見下ろしながら答える。
「みずしゅりけんハミズタイプノトクシュワザデ、でんこうせっかミタイニセンセイコウゲキガデキルウエニレンゾクコウゲキスルワザダカラ、オイツメタアイテヘノサイゴノツメトカがんじょうミタイナトクセイヲモツアイテニハウッテツケナンダシ」
「実際、クロエはそんな感じでやられちゃったしね。はあ、でもやっぱり悔しいなぁ」
ユウの様子にネモはクスクス笑う。
「本当にもう少しのところから逆転されたわけだしね。キリキザンだってやけどのダメージでも倒れそうなところだったしね」
「そうだね。だからネモさん達が頑張ってくれて本当に助かったよ。まあ情けないところは見せてしまったけどね」
「クロエノしっとのほのおガウマイコトキマッタバトルデハアッタシ。キタカミの里デオボエサセトイテセイカイダッタシ」
「たしかにね。そういえば、バークアウトは覚えさせるとして、スモッグも何か他のに変えるの?」
「トウゼンカエルシ。オナジドクタイプノワザナラヘドロばくだんモアルシ、トクシュコウゲキリョクヲアゲルわるだくみモステガタイシ。ソシテシュリテキナイケンダケド、オボエサセルワザテキニクロエハダブルバトルセンモンニシタイシ」
「ダブルバトル専門……たしかにしっとのほのおもバークアウトも二体に攻撃する技だから、中にはそういうポケモンがいても良いかもね」
シュリが頷いていると、その腹からクウという音が鳴った。
「ココマデアルイテキテバトルノシジモシタカラオナカガペコチャンダシ。ココハゴハンヲタベナガラソウダンスルシ」
「歩いてきたのは僕達なんだけど……まあ良いや。ポケモン達も労いたいし、ピクニックしようか」
そしてユウ達が歩いていく中、建物の陰からその姿を見つめる小さなポケモンの姿があった。