「ポチャー……!」
「リマー……!」
「え、えっと……?」
「コノポケモンハハリマロンダシ。カロスチホウノショシンシャヨウポケモンノイッピキデ、ネモノゲッコウガノドウキダシ」
「なるほど……」
「ソレニシテモチビッコタチガトリアイシテルノハホントウニコドモッポイシ。マッタクヤレヤレダシ」
頭の上にユウに手を置かれたままそれを聞いたリドとハリマロンは一度取り合いを止めると、揃ってシュリに視線を向けた。
『なんだよ! シュリだってチビじゃないか!』
『そうだそうだ! チビッ子は引っ込んでろ!』
リドとハリマロンの言葉にシュリは肩を震わせる。
「コンノ……チビチビコンビガー! ダシ! ニヒキトモソコニナオルシ! コノシュリサマガソノショウネヲタタキナオシタルシ!」
『上等だー!』
『やってやるぞー!』
リドとハリマロンがバトルの体勢を取る中、ユウは溜め息をついてから二匹の頭を撫で始めた。
「ほら、二匹とも落ち着いて。元はと言えば取り合いになっちゃってたんだからもう一つあれば解決だよね? 今から作るからちょっと待ってて」
『むう、そういう事なら良いけど……』
『それなら問題ないけど……』
リドとハリマロンが渋々といった様子で引き下がっていると、シュリが腕を組みながら見下ろす中でユウは微笑みながら二匹を撫で、そしてその光景をネモ達は微笑ましそうに見ていた。
「やっぱりユウってスゴいよね。すぐあんな風に宥めて場をおさめちゃうんだから」
「それでいて怒る時は本当に怖いんですよね。声を荒らげたり強い言葉を使ったりしているわけではないのに聞いているこちらまで震え上がってしまう程の迫力がありますからね。キタカミの里で自分よりも遥かに年上の方々を多く相手にしながらも一歩も退かずに事の全てを収めてみせたあの手腕は本当に素晴らしいと思いました」
「普段優しい人が怒ると怖いっていうのはよく聞く話だけど、どうやらユウ君もそのタイプのようだね。スター団で言えば……ビワがそのタイプかな?」
「ビワモユウトオナジカンジナンダシ?」
「特別料理が上手いわけではないけど、面倒見はよくてバトルも強いんだけど、優しすぎるところはあるかな。ところで、そのハリマロンはどうする?」
ユウはリドとハリマロンを抱き抱えながら答える。
「たぶん興味を持ってついてきたんだと思うので、ハリマロンさえよかったら一緒にピクニックをしようと思います」
『もちろん混ざる! 今から作ってくれるって言ってたし!』
「ふふ、そうだね。それじゃあ改めてピクニックをしようか」
全員が頷いた後、ハリマロンを加えた一行がピクニックを再開する中でユウは再び料理を作り始めた。