「この人がフリッジジムのジムリーダー……」
「マエジョウホウハアッタカラオドロカナイケド、シマイダケアッテホントニタイムニニテルシ」
「はっはっは! 顔はそうでも性格や得意なタイプはまったく違うさ! 姉さんは岩で、アタイはゴーストだからね!」
「タシカニオオチガイダシ。ソレデ、ライムハドウシテココニイルシ? ナニカナッペヤマニヨウジダッタシ?」
ライムは大きく頷く。
「ああ、ユキメノコ達の様子が活発的になったみたいだってナッペ山ジムのグルーシャから連絡があったからゴーストタイプ使いのアタイも念のために見にきてたのさ。まあ大した事はなかったからまだ良いんだが……」
ライムは興味深そうにユウを見た。
「な、なんですか……?」
「いや、アンタから妙な気を感じる気がしてね。昔何かで死にかけたとかどこか変なとこに行ったとかないかい?」
「いえ、特には……」
「シイテイエバ、カワッタゴーストタイプヲモッテタリキタカミニイッタトキニシシャニアエルトイワレテルバショニヨウガアッテイッタクライダシ。ソコデタブンユウレイノミロカロストハデアッテ、オチツカセルタメニバトルモシタシ」
「ああ、だからネモの後ろに半透明になってるミロカロスがいるのかい」
「……え?」
ネモとシュリを除いた全員が振り返る中、ライムはその様子を見て愉快そうに笑い始めた。
「はっはっは! 心配しなくても別に悪いもんじゃないよ! どちらかと言えば見守ってる感じさ!」
「見守ってる……たぶんその子供のヒンバスが手持ちにいるからだと思います。そのミロカロスと出会った後、ユウの提案で弔いをした時にお母さんがいるのを見たっていうヒンバスが来てゲットしましたし」
「それも理由の一つだろうさ。優しい目でアンタとシャリタツを頭に乗せたアンタを見ているし、何か危険な目に遭っても守護霊として色々守ってくれるはずだよ」
「そうですか……ふふっ、なんだか嬉しいね」
「そうだね。ライムさん、僕はライムさんに挑戦しに来たんです」
「アカデミーの制服を着てる時点でジムチャレンジ中の学生だとは思ったよ。だが、アタイのとこでも他と同じでしっかりとジムテストはやってもらう。良いかい?」
ユウが頷くと、ライムは帽子のつばを上げながら笑った。
「良い目をしてるじゃないか。なら、さっさとフリッジタウンに戻るよ。観客達を待たせるなんてプロ失格だからね」
ユウ達が頷いた後、一行はフリッジタウンに向けて歩き始めた。