ライムとの出会いからおよそ一時間が過ぎた昼過ぎ、ユウ達はフリッジタウンに到着した。
「ここがフリッジタウン……やっぱり氷タイプやゴーストタイプを連れてる人が多いなあ」
「タシカニソウダシ。サテ、ソレジャアサッソクジムテストヲ──」
「あっ、ユウ君達だ!」
嬉しそうな笑みを浮かべながら冬服姿のアオイ達は近づいてきたが、ピーニャを見るとアオイとハルトは驚いた。
「あれ、ピーニャさん?」
「それに知らない人もいる。どことなくタイム先生に似ているけれど……ユウ、この人は?」
「この人はフリッジジムのジムリーダーのライムさん。数学のタイム先生の妹さんでもあるんだよ」
「よろしくな、ベイビー。さて、アタイはそろそろいくよ。ジムへのチャレンジャーがいるのもそうだが、元々ライブをやる予定だったからその準備もあるからね」
「わかりました」
ライムが去っていくと、それを見送ってからシュリはハルトに話しかけた。
「トコロデ、フェアリー組ノトコニハイッタンダシ?」
「うん、行ってきたよ。それでここが近かったから、その足でジム戦もやってしまおうって話になってここまで来たんだ」
「ボスのオルティガって奴が結構強かったけど、ハルトが圧倒してやったらだいぶ悔しがってたぜ。それと、ネルケっていういかしたリーゼントの学生やクラベル校長の前の校長だった人もいたな」
「前の校長……ああ、イヌガヤさんだね。今はオルティガのお世話係、じいやさんをしているけれど、それを最初に聞いた時は僕を含めたボス全員が本当に驚いたよ」
「ソレハソウダシ。ケド、ドウシテアカデミーノマエノコウチョウガスター団ノボスノオセワナンテシテイルシ? マエノコウチョウッテコトハレイノスター団ノイッケンニモカカワッテイルハズダシ?」
「まあそうだけど……その事については本人の口から聞いた方が良いだろうね。さて、それじゃあ僕もライブのために一度──」
「待て、小僧」
上空からミュウツーが降りてくると、その姿にピーニャは驚き、ユウは落ち着いた様子で話しかけた。
「今回のジム戦の課題の発表だよね。今回はなに?」
「今回のジムバトルはダブルバトルだと聞いている。よって、今回の課題はそれに応じたものにする」
「ダブルバトルニオウジタモノ……アマリケントウハツカナイケド、ドウシタライインダシ?」
ミュウツーはピーニャを見ながら静かに答えた。
「この小僧とのタッグでバトルに勝利する。それが今回の課題だ」