ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三十六話

「これが……テラスタル……」

「カクジツニサッキマデトハイロイロチガウシ。ユウ、イッキニセメルノハキケンダシ」

「う、うん……!」

 

 

 シュリの言葉にユウが答えていると、ネモはワクワクした様子を見せた。

 

 

「これだよ……この追い詰められた時の高揚感! ほんっとうに最高!」

「ネ、ネモのテンションが……」

「ブチアガッテルシ……」

「だって、そうでしょ!? ポケモンは育て始めの子ばかりだけど、一切手は抜いてないのにしっかりと追いつめられてるんだもん! その上、相手がトレーナーとポケモンのコンビで使用ポケモンだって別地方の子達ってなればもう興奮しっぱなしだよ!」

「ネモ……」

 

 

 楽しそうなネモの姿をユウが見つめる中、ネモは目を輝かせた。

 

 

「さあ、もっと楽しくいくよ! パモ、でんこうせっか!」

「パモ!」

 

 

 返事をした後、パモは目にも止まらぬ速さで走り始め、そのままリーフへとぶつかった。

 

 

「ホウ……!」

「リーフ!」

「……マダダメージハタイシタコトナイシ。ソレニ、テラスタルニツイテキイタトキ、ネモハジブンノタイプヤツカッタワザガテラスタイプトオナジナラ、イリョクガアガッタジョウタイニナルトイッテタシ」

「つまり、このテラスタルはでんこうせっかと同じタイプじゃないって事?」

 

 

 ユウの言葉に対してネモは楽しそうに笑いながら頷いた。

 

 

「その通り。このテラスタルジュエルはパモと同じ電気タイプ。そして、話してなかったテラスタルの力も身を以て知ってもらうね。パモ、でんきショック!」

「パモ!」

 

 

 パモは大きく頷きながら返事をすると、頭のテラスタルジュエルが光り輝き、パモは体から電撃を放った。そのすさまじい威力の電撃はバチバチという大きな火花を上げながらリーフへと飛んで行き、その光景にユウの顔は焦りの色に染まる。

 

 

「え、え!? ど、どうすれば……!?」

「……イチカバチカダシ。リーフ、リーフブレードダシ!」

「ホ、ホウ……!」

 

 

 シュリの指示に対して頷くと、リーフは翼を緑色に輝かせ、向かってきた電撃を受け止めた。そして火花を散らしながら、リーフブレードとでんきショックはぶつかり合っていたが、リーフの体が一瞬グラリと揺れた事でリーフの体は電撃に包まれた。

 

 

「ホウー……!」

「リーフ!」

「……カケニハズレタシ」

 

 

 悔しそうな声でシュリが言う中、ダメージを受けたリーフは地面に落ち、仰向けで倒れながら目を回した。

 

 

「ホ、ホウ……」

「リーフ戦闘不能。パモ、よくやってくれたね」

「パモ!」

 

 

 ネモの言葉に対してパモが嬉しそうな鳴き声を上げる中、ユウは悔しそうな顔でリーフをボールに戻した。

 

 

「リーフ、ごめんね。シュリもごめん。あたふたして指示をキミ任せにして……」

「ゴメントオモウナラスコシデモバトルニナレルシ」

「うん。ところで、賭けがどうのって言ってたのは何だったの?」

「カンタンナハナシダシ。ドウニカでんきショックをリーフブレードデウチケセナイカトオモッタダケダシ。モットモ、ブレイブバードノハンドウトでんこうせっかノダメージガゲンインデダメダッタシ」

「そっか……それにしても、テラスタルの話してなかった力ってなんだろ……」

「ナントナクシュリハワカッタシ。タダ、マダカクショウハナイカラモウスコシジョウホウガホシイシ」

「でも、なんとなくはわかったんだよね?」

「ダシ。トリアエズ、イマハガンバルシカナイシ。ユウ、ニタイメヲダシテイクシ」

「う、うん……!」

 

 

 シュリの言葉に答えた後、ユウは別のモンスターボールを取り出し、 スイッチを軽く押した。

 

 

「お願い、ホムラ!」

「カゲ!」

「ホムラ、オワッタラユウガオイシイモノヲツクッテクレルシ。キバッテクルシ!」

「カゲ!」

 

 

 ホムラが嬉しそうに返事をしていると、その姿にネモはクスリと笑った。

 

 

「ホムラもやる気だね。さあ、バトルを再開しようか!」

「うん……! シュリ、やろう!」

「ヤッテヤルシ!」

 

 

 シュリがやる気に満ちた様子で答えた後、ホムラがパモを見つめると同時にユウとシュリは不敵に笑うネモに視線を向けた。

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