「おおっとぉ! 劣勢かと思われたハルト&アオイペアがここで巻き返してきたぁ! エースのウェーニバルでこのまま勝負を決めていくのかぁっ!?」
MCカマーの実況が響く中、ハルトは右手を前に突き出す。
「さあ、ここからガンガンいかせてもらうよ。ウェーニバル、つるぎのまい!」
「アチゲータはバークアウト!」
「ウェニバ!」
「ゲータ!」
ウェーニバルがつるぎのまいで強化をし、アチゲータがバークアウトを放つと、シュリはヒレを大きく横に振るった。
「クロエ、しっとのほのお!」
「キリキザン、つるぎのまい!」
「ルガ!」
「キッザン!」
キリキザンがつるぎのまいによる強化をする中でクロエがバークアウトをしっとのほのおで打ち消しそのままウェーニバルにも攻撃を加えようとしたが、ハルトはニヤリと笑った。
「ウェーニバル、みがわり!」
「ウェニバ!」
再び出現したみがわりによってしっとのほのおは阻まれ、消滅したみがわりの後ろからウェーニバルが現れると、シュリは悔しそうな顔をした。
「アア、モウ! ヤッカイスギルシ!」
「みがわりでしっとのほのおの追加効果を無効にされた上に少しずつ強化もされて、みがわりの効果で減った体力によって特性のげきりゅうもいずれは発動する。流石はハルト君だね」
「こんな後輩が出てきてるとなると先生達としてはホクホクだろうけどね。もちろん、ネモさんも」
「ソレハマチガイナイシ。ニシテモ、ヨッツメノワザハナンダシ? アクアステップデスバヤサヲアゲテ、つるぎのまいデコウゲキリョクヲアゲナガラみがわりデソレヲサポートシツツげきりゅうノハツドウケンナイマデタイリョクヲケズル。モウコレダケデモカンケツハシテソウダシ」
「うーん、いざという時のはねやすめとか? 後は万が一攻撃を受けた時のダメージを減らすためにフェザーダンスとかも考えられるよ?」
「タシカニソウダケド、ナンダカモットチガウモノノヨウナキガシテキタシ」
シュリが警戒する中、ハルトはにこりと笑う。
「ウェーニバルの技が気になるみたいだね」
「まあね」
「ソノワザシダイデハタタカイカタモカエナイトダカラ、シリタイノハトウゼンダシ」
「そうだね。だから見せてあげるよ、この技を! ウェーニバル、キリキザンにアンコール!」
「ウェーニ!」
ウェーニバルがキリキザンに手拍子を送ると、キリキザンは困惑しながらもつるぎのまいをし、シュリは歯をギリッと鳴らした。
「マタヤッカイナワザヲモッテタシ……!」
「アンコールは直前に使った技だけをしばらくの間使わせる技。これでキリキザンはしばらくつるぎのまいしか出来なくなって、ユウ達のサポートには回れなくなる。だから、この内に勝負を決めていくよ」
ハルトはテラスタルオーブを手にすると、それを投げあげた。そしてウェーニバルが水タイプにテラスタルし、ユウ達が警戒心を強くする中でハルトは不敵に笑った。
「流れる水のような勢いの攻撃、受け止めきれるかな?」