ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百八十話

 テラスタルしたウェーニバルがリズミカルにダンスをする中、シュリは難しい顔でヒレを組んだ。

 

 

「ショウジキジタイハゼツボウテキダシ。アクアステップデスバヤサガ、つるぎのまいデコウゲキリョクガアガッテイテ、テラスタルヲシテイルコトデアクアステップノイリョクモアガッテル。コノママダトジュウリンサレテオワルシ」

「せめて水タイプの技をどうにかする方法があれば……」

「それならあるよ」

 

 

 ユウが落ち着いた様子で言うと、シュリはユウを見下ろした。

 

 

「ホウホウヲオモイツイタシ?」

「うん。でも、クロエはまだ頑張りたいと思っている気がする。そうだよね、クロエ」

「ガルルガ!」

「ソウダヨ、トイッテルシ。ケド、アクアステップヲイチドデモクラッタラ、クロエハタオレテシマウシ、キリキザンモつるぎのまいシカデキナイジョウタイニナッテルシ。バンジキュウスダシ」

「でも、頑張りたいなら僕はそれを応援したい! だから……やるよ! クロエ、バークアウト!」

「キリキザンはつるぎのまい!」

「ルルガ!」

「キザン!」

 

 

 キリキザンがつるぎのまいで強化する中でクロエはバークアウトを放つ。

 

 

「なるほど、バークアウトは音系の技だからみがわりでは防げないし、体力も多く削られてるアチゲータを倒す事が出来る可能性は増やせるわけか。でも、僕達だって負ける気はないよ! ウェーニバル、クロエにアクアステップ!」

「アチゲータはキリキザンにかえんほうしゃ!」

「ウェニバ!」

「ゲータ!」

 

 

 ウェーニバルが素早い動きでクロエにアクアステップを命中させたが、既に放たれていたバークアウトはかえんほうしゃを打ち消しながらアチゲータに命中し、クロエとアチゲータは共に目を回して倒れた。

 

 

「おおっと! ヘルガーとアチゲータ、ダブルでノックアウト! 遂にひんし状態になったポケモンが出たぞー!」

「クロエ、ありがとう。ゆっくり休んでね」

「アチゲータもありがとうね。とってもかっこよかったよ」

 

 

 ユウとアオイがモンスターボールにそれぞれのポケモンを戻した後、ユウは別のモンスターボールを手にした。

 

 

「……君の出番だね」

「ユウノカンガエハナントナクワカッタシ。タシカニソノポケモンナラウェーニバルヲカンプウデキルシ」

「そんなに強いポケモンがいるのかい?」

「はい。よし……行こう、ミドリ!」

「私達も行こう、マシマシラ!」

 

 

 ユウのモンスターボールからオーガポンのミドリが、そしてアオイのモンスターボールからマシマシラが出てくると、ピーニャは再び驚いた様子を見せた。

 

 

「また知らないポケモンだ……」

「この子はオーガポン、そしてアオイちゃんが出してきたのがマシマシラです」

「キチキギストオナジデキタカミの里デナカマニナッタポケモンタチダシ。モウイッピキイルケド、ソレハネモガテモチニクワエテルシ」

「そして……ミドリ、いどのめんをお願い」

「ぽに!」

 

 

 ミドリがいどのめんを被ると、ハルトはハッとした。

 

 

「そうか、オーガポンは被るお面によってタイプも特性も変えるポケモン。そしていどのめんの時は……」

「草/水タイプになって、特性もちょすいに変わる。アクアステップしかないウェーニバルの攻撃は無効化できるよ!」

「ソノカワリ、マシマシラノコウゲキデタオレナイヨウニシナイトイケナイケド、ソコハシュリタチノシジデナントカスルシ!」

「うん。さあ行こう、ミドリ!」

「ぽにおーん!」

 

 

 いどのめんを被ったミドリはやる気十分な様子で鳴き声を上げた。

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