ユウ達がバトルコートに到着すると、観客達から大きな歓声が上がり、MCカマーはマイクを片手に声を張り上げた。
「さあ! ライムが次のチャレンジャーを連れて戻ってきたぞ! みんな、まだまだ盛り上がれるよなー!?」
『ライム! ライム! ライム!』
観客達が手拍子をしながらライムの名前を呼ぶ中、ユウ達はバトルコートに上がる。
「ライムさんへのコールがスゴいなあ……」
「クウキノシンドウガヤバイシ」
「ライムサンは大人気のラッパーだし、ジムリーダーとしてもフリッジタウンの人達に慕われているだろうからね。このくらいは想定の範囲内さ。僕達にとってはだいぶアウェーだけど、僕達に出来る事を精いっぱいやりながら勝利を勝ち取ろう」
「はい。ライムさん、ジムバトルよろしくお願いします」
「ああ、よろしくな。んで、バトルはどうする?」
「え?」
ユウが驚く中、ライムはマイクを手にしながらニッと笑った。
「ポケモンバトルとラップバトル、どっちにするんだい?」
「え、えーと……」
「ソンナノキマッテルシ。ラップバトルダシ!」
「シュリ!?」
ユウが更に驚く中でライムは手を叩きながら愉快そうに笑い始めた。
「はっはっは! アンタ達とのラップバトルはそれはそれで楽しそうだけど、それはまた今度にしよう。今はアンタ達とのジムバトルの時間だからね。ソウルフルビート・ライムとしてアンタ達とのバトルを楽しみながらゴーストの底力を見せてあげるよ」
「シュリタチモマケズニバイブスタカメデイクシ! ハカバデネムルゴーストタチヲタタキオコスクライノチカラデイッタルシ! シャリタツワキタツコノバトル、フルイタツアカキタツカチサトル。ライムモオドロクショータイム、シュリガカチトルショウリノタイム、ダシ!」
「へえ、それがアンタのライムかい。ビギナーにしては中々面白いじゃないか。そこまでペラペラ喋るシャリタツが珍しいのもあるけど、アンタとはいつか本当にラップバトルしてみたくなったよ」
「エッヘンダシ! サア、バトルヲハジメテイクシ!」
「そうだね。ルールはジムテストの時と同じだから今さら説明はいらないだろ?」
ユウ達が頷くと、ライムはMCカマーに視線を向けた。
「MCカマー、引き続き実況と審判は頼んだよ」
「オッケー、ライム! お互いにテンションぶち上げで頼んだぜ!」
「もちろんさ。さあ、精いっぱいアタイのラップについて来な!」
ユウ達が頷いた後、MCカマーは両手を高くあげた。
「それじゃあバトル……スタート!」