「行くよ、ティナ!」
「ミュージックスタート、ドンカラス!」
「さあ行っといで、ミミッキュ、ジュペッタ!」
四匹のポケモンが現れると、ティナの姿に観客達はどよめき、ライムとピーニャは驚いた。
「そ、そいつはたしかシンオウ地方の伝説のポケモン……!」
「こんなポケモンまで持っているなんて……」
「ウチノオオガタシンジンダシ。サア、ハリキッテイクシ!」
「うん! でも、ミミッキュには本当に注意しないとだね……」
「ダシ。ミミッキュハゴーストタイプトフェアリータイプノフタツヲモッテルカラ、ティナカラスレバヤリヅライアイテダシ。ソレニクワエテトクセイノばけのかわモアルカラ、イチドコウゲキヲアテラレテモユダンハデキナイシ。ダカラ、コウスルシ! ティナ、ミミッキュニダブルウィングダシ!」
「ドンカラスはおいかぜだ!」
ドンカラスがおいかぜを吹かせる中、ティナは巨体を揺らしながらミミッキュに翼をぶつけた。一度目の攻撃でミミッキュの姿がばけたすがたからばれたすがたに変わると、二度目の攻撃で大きく吹き飛ばされた。
「ミッキュ……!」
「流石は伝説のポケモン……パワーもスピードも格が違うね……!」
「ソシテばけのかわモハガレタカラマモリモウスクナッタシ。サア、コッカラドウスルシ?」
「はっ、そんなの決まってるだろ? ミミッキュ、ジュペッタ、行くよ!」
二匹が頷くと、ライムは拳を軽く突き出してからマイクを構え、照明を反射してマイクはキラリと輝いた。
「ナ、ナンダシ……?」
「マイクを構えた……?」
「これはまさか……!」
「ピーニャ、ココロアタリガアルシ?」
「たぶんだけどね」
ピーニャが警戒しながらも嬉しそうにしていると、ライムは指をパチンと鳴らした。すると、スピーカーからアップテンポな曲が流れ始め、観客達が沸き立つ中でライムのポケモン達は足でリズムを取り始めた。
「降雪の中現れる伝承。電光石火晒される化生」
「ミッキュ、ミッキュ!」
「ジュペ、ジュペ!」
ライムがラップを歌い始め、ミミッキュとジュペッタが楽しげにステップを踏み始めると、ユウは警戒し始めた。
「ラップ……!? な、なんで……?」
「ソレダケジャナイシ。ミミッキュタチガノリノリナウエニナントナクウゴキガカロヤカニナッタキガスルシ……!」
ユウとシュリが警戒を強め、ピーニャが嬉しそうに体を揺らしていると、ライムはユウ達にマイクを向けた。
「アタイ達のソウル、ここからアンタ達に見せてやるよ」