「ドンカラス、ジュペッタにつじぎり!」
『それならティナはシャドーダイブで姿を消してて』
「ドカラ!」
『承知した』
ドンカラスがジュペッタに向かっていく中、ティナは音もなく影の中に姿を消していった。そしてそれには気づかず、ライムは向かってくるドンカラスに意識を集中させた。
「YO! つじぎりギリギリ回避する怪奇。返す影の爪が許さない回避!」
「ジュペ!」
ジュペッタがドンカラスのつじぎりを回避し、そのままシャドークローで反撃しようとしたその時、ティナが影からゆっくりと姿を現した。
「なに!?」
「ジュペ!?」
「ヤッタルシ、ティナ!」
「ギガーゴ!」
空気を震わせる程の鳴き声で答えると、ティナはジュペッタに強烈な一撃を加えた。
「ジュペ……!」
「ジュペッタ! くっ、いつの間にかシャドーダイブをギラティナに指示をしていたのか……!」
「YO! ハドウヲモッテツキススムハドウ! ジャドウ? ソンナコトバモウチケスシャドウ! ダイブヤラレテルタイプノアイショウ! ユダンノダイショウエラベヌダイショウ! サイジョウノイチゲキクワエルサイキョウノコウゲキ!」
「波導……なるほど、だから目を瞑っても問題がない上に声を出さずに指示を出せるのかい」
「ソノトオリダシ。サテ、イマノシャドーダイブノイチゲキハダイブキイタハズダシ?」
シュリが見つめる中、ジュペッタはフラフラとしてから倒れると目を回し、ライムが悔しそうにする中でMCカマーはマイクを片手に声を張り上げた。
「おおっとぉ! ジュペッタがここで戦闘不能! タイプの相性もさることながらギラティナが伝説のポケモンとしての実力をしっかりと見せつけてきたぁ!」
「たしかにその強さは脅威以外の何物でもないね。もちろん、そんなポケモンに気に入られてるアンタ達の実力も大したもんだけどね」
「さいきょうの証ヤデンセツ、ソシテカクチノヌシタチヤセンザイノウリョクガスグレテイルポケモンタチヲマトメテイルノガユウトシュリダシ。コノママピーニャトイッショニショウリヲカチトッテミセルシ!」
「その意気やよしだけどね。けれど、アタイ達だって簡単には負けてやらない。相手が伝説だろうと何だろうとアタイ達はアタイ達のビートを刻み、バトルに臨むまでさ!」
ライムはジュペッタをモンスターボールに戻すと、別のモンスターボールを手にした。
「さあ行っといで、ハカドッグ!」
その言葉と共に現れたのは、頭から墓石を生やした大きな体の犬のポケモンだった。