ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百九十二話

「さて、クロエとは波導で会話出来ないから普通に指示を出していくけど、草タイプにテラスタイプを変えてなくて助かったね」

「ダシ。イズレハソウスルケド、コンカイニカギッテハドクタイプノワザヲツカワレルオソレガアッタカラホントウニヨカッタシ」

「ただ、向こうにはエースのストリンダーと味方にも当たる攻撃をシャドーダイブで回避出来るハカドッグがいるからね。まだまだ油断は出来ないよ」

「ソノトオリダシ。ユウ、ピーニャ、キヲツケナガラショウリニムカッテダッシュダシ!」

「うん! クロエ、まずはバークアウト!」

「ドンカラスはおいかぜ!」

 

 

 二匹が指示に従って技を出す中、ライムはニッと笑ってからマイクを構え、流れる音楽に合わせてリズムを取り始めた。

 

 

「Yo! 悪のバーク、ラウドなシャウト! それも結構速攻なおいかぜ! 受けてたつ対バンあんた達を即刻BAN! ライブ加速するオーバードライブ! 花枯らすカラスの墓石におはかまいり!」

「トリン」

「バウワウ!」

 

 

 ストリンダーがベースを掻き鳴らす中、ハカドッグは禍々しいオーラを放ち、ドンカラスに向けて飛ばした。そしてクロエのバークアウトとストリンダーのオーバードライブがぶつかり合う中でそこにおはかまいりが加わった事でバークアウトは打ち消され、クロエとドンカラスは同時にダメージを受けた。

 

 

「ルガッ……!」

「ドカァ……!」

「クロエ!」

「ドンカラス!」

 

 

 ドンカラスが目を回しながら倒れる中、耐えきったクロエは地面を踏みしめながら大きな鳴き声を上げた。

 

 

「ルガァッ!」

「クロエは耐えきったけど……」

「ドンカラスハバタンキューダシ」

「そうだね。戻ってくれ、ドンカラス」

 

 

 ドンカラスをボールに戻し、ピーニャはボールに向かって微笑むと、別のボールを取り出した。

 

 

「よし……ミュージックスタート、キリキザン!」

 

 

 ボールから現れたキリキザンが両腕を上げながら声を上げると、シュリは難しい顔をしながらヒレを組んだ。

 

 

「シカシ、コレハマズイシ。ムコウノレンケイガテラスタルデキョウカサレテルバークアウトスラウチケストナルト、ドチラカヲトリアエズタオサナイトヤリヅライシ」

「どちらかを……でも、そうなるとハカドッグは残したくないよね。おはかまいりの威力を上げられちゃうわけだから」

「だけど、ストリンダーだって手強いよ。だから困ってるわけだけど……」

「ソノトオリダシ。サテ、ホントウニドウシタモンカダシ……」

 

 

 シュリ達が悩む中、ライム達は余裕綽々といった様子で立ちはだかっていた。

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