「はっはっは! 万策つきたかい?」
ライムがスイッチを切ったマイクで腕を軽く叩きながら笑う中、ユウは目の奥で闘志の炎を燃やしながら答えた。
「ま、まだです!」
「シュリタチハマダマダマエルシ!」
「ただ、どうやってここから行くかだね。本来相性抜群のバークアウトはストリンダーに軽減されてしまうし、向こうはオーバードライブをゴーストダイブでかわしながらこちらにダメージを与えてくる。となるとハカドッグを先に倒して、あとはストリンダーを総攻撃するのがいいか。いや、全体攻撃してくるストリンダーが先……でも、ハカドッグのおはかまいりが強くなるしなあ……!」
ピーニャが頭を悩ませる中、シュリはヒレをアゴに当てた。
「ドチラモヤッカイナラドウジニタオシタホウガイイシ。トナルトゼンタイワザガイイコトニハナルケド……」
「全体技はバークアウト、あとは……」
ユウが考え始める中、ライムは再びマイクのスイッチを入れた。
「Yo! 思考するタイムの拮抗するライム! 勝ち目は皆無落ち目にダイブ! 墓が力貸すてだすけでだいぶぶち上がるハイパーボイス!」
「バウン!」
「トリダ」
ハカドッグのてだすけによりストリンダーがハイパーボイスを繰り出すと、ユウは焦った様子を見せたが、それに対してピーニャはハッとした。
「そうだ! キリキザン、クロエの前に立て!」
「キザン」
キリキザンはクロエの前へスッと移動し、威力が上がったハイパーボイスを受け止めた。
「キザン……!」
「ピーニャさん、何を!」
「イヤ、カンガエハワカッタシ」
「え?」
ユウが不思議そうな顔をする中、膝をつきながらもキリキザンがハイパーボイスを受けきると、ピーニャは笑みを浮かべた。
「信じていたよ、キリキザン! 決めるよ、僕達のアンサー! ストリンダーにメタルバースト!」
「キッザン!」
キリキザンの体から放たれた光はストリンダーに向かって飛んでいき、ストリンダーはメタルバーストの一撃をもろに受けた。
「トリン……!」
「ストリンダー!」
マイク越しのライムの声が響く中、ストリンダーは力尽き、テラスタルが解除される中でうつ伏せで倒れこんだ。
「リンダ……」
「おっとぉ! ライムのエースのストリンダーがここでダウンだー! キリキザンのメタルバーストを使った見事な戦術だったぞー!」
「よ、よし!」
ピーニャがガッツポーズをする中、シュリは興奮しながらユウの頭を叩き始めた。
「ヨクヤッタシ! コレデアトハイッピキダシ!」
「いたた! 痛いよ、シュリ!」
「あはは、どちらを倒すかは苦渋の決断だったけどね。でも、全体攻撃の脅威は去った。あとは!」
「はい! ハカドッグを倒しましょう!」
「ボチボチハカドッグニハボチニオカエリイタダクシ!」
シュリの言葉にクロエとキリキザンは共に応える形で鳴き声を上げた。