「やりましたね、ピーニャさん!」
「うん! とてもいい経験になったよ!」
「ウムウム。ナントカショウリシタシ。スキルモミセツケタシ、コレカラハラッパーポケモンノシュリトシテモナヲハセテクシ!」
「あはは……どんどん異名が増えてくね」
ユウが苦笑いを浮かべる中、ハカドッグをボールに戻したライムが近づいてきた。
「完敗だよ。しっかりと協力しながらアタイ達のラップにも対応して、波導も活用してきた。いいもん見せてもらったよ」
「こちらこそジムバトルありがとうございました。ダブルバトルの奥深さがわかりましたし、今後の勉強にもなりました」
「僕もライムさんとバトルが出来て本当に嬉しかったです。元々はライブを観にきただけなのにバトルが出来るなんて……もう、ファンとしては嬉しい限りです」
「そういえばアンタ、DJ悪事って名前だけどなんか曲を作ってるのかい?」
「え……あ、はい。一緒に頑張ってきた仲間達の中ではBGM担当なので」
「そうかい。じゃあ後でその曲を聞かせてもらいたいね」
ライムの言葉にピーニャが驚く。
「い、いいんですか?」
「ああ。アンタとポケモン達のソウルにも触れたからにはどんなメロディーを紡ぐか興味がある。ライブの後、ちょっと時間を貰うよ」
「は、はい!」
「よかったですね、ピーニャさん」
「ファンミョウリニツキルシ。サテサテ、ジムバッチヲモライタイシ」
「ああ、そうだね。それじゃあこれがゴーストバッヂだよ」
ユウとピーニャがライムからゴーストバッヂを貰うと、ライムはマイク越しに観客達に呼び掛けた。
「今から次のバトルまで休憩だ。今の内にやることあれればやっときなよ!」
「わかりましたー!」
「ライムさん、学生さん達、いいバトルでしたー!」
『ライム! ライム! ライム!』
観客達からのライムコールが響く中、ライムはMCカマーに視線を向けた。
「アンタもいい実況だった。次のバトルも頼むよ」
「もちろんだよ、ライム! とことんぶちあげて死者も飛び起きるくらいに盛り上げてみせるから楽しみにしててくれ!」
「ああ。さて、アタイ達は頑張ってくれたポケモン達を休ませてやらないとね。それにしても、アンタ達みたいな生徒を持てて姉さん達も鼻が高いだろうね。アンタ達、他のジムでも頑張んなよ」
「はい!」
「アゲアゲデカチドキヲアゲタルシ!」
ユウとシュリが答えると、ライムは満足げに頷いた。
「それじゃあ行こうか、アン――」
「お疲れ様、ライム!」
「ん……姉さんじゃないか」
ライムの視線の先には防寒着姿のタイムがニコニコ笑っていた。