「まあ! ユウさん達、ライムにも勝ってしまったのね! スゴいわあ」
ポケモンセンターでユウ達のポケモンの回復が行われる中、タイムは嬉しそうに微笑んだ。その言動にユウが笑みを浮かべると、シュリはヒレを組んだ。
「トコロデ、ドウシテタイムガココニイルシ? ジュギョウハイイノカシ?」
「ふふ、大丈夫よ。一日お休みを貰ってきているから。それにここに来たのは、久しぶりにライムに会いたかったから。私の後を継いでここのジムリーダーをしてくれているわけだしね」
「姉さんも本当に強かったからね。アタイのゴーストタイプ達からすれば天敵になるポケモンが相棒なのもあるけどさ」
「天敵?」
「ええ。出てきて、キョジオーン」
タイムの手の中にあるモンスターボールからはところどころ角張った部分がある巨人が現れた。
「ジオーン」
「ホウ、キョジオーンカダシ。キョジオーンハコジオノサイシュウシンカケイデ、トクセイノきよめのしおガキョウリョクナンダシ」
「きよめのしおはね、状態以上にならない上にゴーストタイプの技で受けるダメージを減らしてくれる特性なんだよ。それに物理攻撃力と物理防御力も高い方だし、たしかにゴーストタイプからしたら結構天敵だね」
「ゴーストタイプっていうのは他のタイプに比べて体力が低い奴が多いから、こっちの技のダメージを減らされた上に純粋に打たれ強くて攻撃力が高いポケモンってのは分が悪いのさ。それじゃなくても姉さん自身が強いってのにね」
「うふふ、私達も小さい頃からバトルをし続けてきたものね。ライムの戦い方はだいたい把握してるのよ」
「やれやれ……」
ライムが首を横に振る中でタイムは朗らかな笑みを浮かべる。
「フタリハナカヨシサンダシ。ソレデ、アイニキタカラニハハルトタチノジムセンモミテイクンダシ?」
「そうねえ。たしかにそれを見逃せないけれど、ライムを倒したっていうユウさん達の強さも気になるの」
「え、僕達ですか?」
「ええ。特にネモさんにとても気に入られている上にキハダ先生も筋がいいと言っていて、クラベル先生だって度々話題に出すユウさんの強さ、元ジムリーダーとしてやっぱり味わってみたいわ。ユウさん、私と一戦交えてもらえないかしら?」
「僕はいいですけど……シュリはどう?」
「ソンナノコトワルワケナイシ! タイムノソノジツリョク、ミセテモラウシ!」
「ふふ、決まりね。それでは早速始めましょうか」
「はい」
ネモ達が見守る中、二人は軽く距離をとった。そしてタイムの前にキョジオーンが立つ中、ユウはモンスターボールを手に取った。
「ルールはお互いに一匹ずつのシングルバトル。どちらかが先に倒れた時点で試合終了。それでいいかしら?」
「はい。タイム先生、よろしくお願いします」
「シュリタチノチカラ、シッカリトミセテヤルシ!」
「うふふ、楽しみだわあ。それじゃあいってらっしゃい、キョジオーン」
「行くよ、リオ!」
ユウの手から放たれたボールからはリオが現れ、リオはキョジオーンを前にしながら雄々しく鳴き声をあげた。