ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

399 / 419
第三百九十七話

「サテ、バトルカイシダシ。ケド、ウーム……リオハショウショウビミョウダシ」

「え、どうして? リオは格闘/鋼タイプだし、タイプ相性はいいと思うけど……」

「ソノハガネノブブンガモンダイダシ。マエニチョロットハナシタケド、キョジオーンタチニハトクユウノワザガアルシ。ソレヲオボエテルカシ?」

「えっと、たしかしおづけだったよね。それってたしか……」

 

 

 ユウはハッとする。

 

 

「そうか! しおづけは相手にダメージを与え続ける技で、特に水タイプと鋼タイプはそのダメージ量が増えるんだった!」

「ソノトオリダシ。しおづけジタイデウケルダメージハソウデモナイケド、ソノアトニケイゾクテキニウケルダメージハオオキインダシ。ダカラ、イッタンウケタラコウドウモシヅラクナルウエニヘタシタラソノダメージデタオサレテシマウンダシ。ソノアタリハキヲツケテタタカウシ」

「うん!」

 

 

 ユウが答えていると、それを聞いていたタイムはクスクス笑った。

 

 

「うふふ、やっぱりシュリさんは賢いのね」

「エッヘンダシ。ホメラレルノハイイキブンダケド、カチハユズラナイシ! ユウ、イッタルシ!」

「うん! リオ、まずははどうだん!」

「クォ!」

 

 

 リオは手に波導を溜めると、それをキョジオーンへと打ち出した。そしてキョジオーンに命中すると、キョジオーンの体が少し揺れた。

 

 

「オーン……」

「あらあら、中々の威力みたいね。けれど、私達も負けませんよ? キョジオーン、ほのおのパンチ!」

「オーン!」

 

 

 キョジオーンは拳に炎を纏わせると、それをリオへと振るった。

 

 

「メンドイワザモッテルシ。リオ、カワシテカラしんくうはダシ!」

「クォ!」

 

 

 リオは軽やかに避けると、キョジオーンにしんくうはを放った。

 

 

「オーン……」

「うふふ、動きが速くて困るわねえ」

「よし、少しずつダメージは与えられてる。これなら!」

「……ナーンカ、イヤナヨカンスルシ」

「どういうこと?」

 

 

 ユウが首を傾げると、シュリはキョジオーンを見ながら答えた。

 

 

「キョジオーンハタイキュウリョクガタカイポケモンダシ、スバヤクナイカラコノタタカイカタハマダワカルシ。ケド、ソレニシテハコウゲキガアタリスギルンダシ。マルデシュリタチノチカラヲミサダメヨウトシテルヨウナ……」

 

 

 シュリが警戒する中、タイムはクスクス笑った。

 

 

「さて、それでは私もそろそろ行くわね。岩タイプの底力、存分に味わってもらうわ」

 

 

 タイムが余裕綽々といった様子で言うと、それに応えるようにキョジオーンは鳴き声を上げた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。