「まずは回復しないとね。キョジオーン、じこさいせい!」
「オーン」
キョジオーンのダメージがみるみる内に回復していき、それを見たシュリはヒレを組んだ。
「じこさいせいトハマタメンドイワザヲモッテルシ。ゼンブハカイフクサレナクテモ、ケッコウナリョウノダメージヲカイフクサレテルカラ、コノママダトキリガナイシ」
「そうなると回復する間もなく攻撃をした方がいいのかな?」
「ソレニカンシテハナントモイエナイシ。カイフクスルトミセカケテハンゲキシテクルカノウセイハアルカラ、ココハシンチョウニコトヲススメナイトマズイシ。タダ、セメアグネテモショウガナイカラ、ココハキョウカシトイテモイイトオモウシ」
「わかった。リオ、ふるいたてる!」
「クォー!」
リオが体に力を入れると、物理攻撃力と特殊攻撃力が上昇し、それを見たタイムはクスクス笑った。
「いいわねえ。ではそんなユウさんに一つ問題。ふるいたてるでステータスを上げた場合、それぞれ何倍になる?」
「え? えーと……1.5倍ですよね? それでもう一度使うと2倍になるので、0.5倍ずつ上昇していくんだったような……」
「大正解! 流石は授業やテストでも成績優秀なユウさんね」
「あ、あはは……どうも……」
ユウが苦笑いを浮かべる中、シュリは警戒した様子を見せた。
「トツゼンモンダイナンカダシテナニゴトダシ? フセイカイダッタラナニカアッタンダシ?」
「ふふ、ちょっとした復習よ。ガラル地方にはクイズを出してきてその答え次第ではステータスの上昇や下降をしてくるジムリーダーのポプラさんがいたけど、私のジムではそういう設備はないもの。これは数学の教師として生徒がどれだけ数字を理解しているかの確認よ」
「そんなジムもあるんだ……」
「タシカアラベスクジムダッタトオモウシ。マアソンナコトヨリサッサトコウゲキヲタタキコンデクシ!」
「うん! リオ、はどうだん!」
「クォ!」
リオははどうだんを放つために波導を溜め始めた。すると、それを見たタイムはクスッと笑った。
「やっぱり少し溜める時間って必要よね。キョジオーン、しおづけ!」
「オーン!」
キョジオーンはすぐさま腕をリオに向けると、そこから作り出した白い光をリオへと打ち出し、リオはそれをもろに受けた。
「クォーッ……!」
「リオ!」
「コレハマズイコトニナッタシ……」
ユウとシュリの視線の先ではリオが足を塩漬けにされ、苦しそうな顔をしていた。
「クォ……!」
「ふふ、油断大敵よ。さあ、ここから岩タイプの粘り強さも見せて上げるわ」
タイムは不敵に笑い、キョジオーンは静かに鳴き声を上げた。