ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第三百九十九話

「マズッタシ……しおづけガアルコトヲカンガエテタノニクラッテシマッタシ」

「しおづけで受けるダメージってどのくらいだったっけ?」

「スクナクトモ、リオガケイゾクテキニウケルダメージハホカノタイプニクラベテニバイクライニナルハズダシ。ソシテほのおのうずヤまきつくミタイナワザトチガッテしおづけノジョウタイハコウタイスルカタオレルカスルマデナクナラナインダシ。ダカラ、ナガクハタタカエナインダシ」

「おまけに足をしおづけにされてるから動きづらくなってるはず。これは本当に困ったね……」

 

 

 ユウがリオを見ながら言っていると、タイムは朗らかな笑みを浮かべた。

 

 

「キョジオーンは種族的にスピードが遅いポケモンだし、ルカリオは耐久力に少し難はあるけれど攻撃も得意でスピードも速いポケモン。それなら隙をついてそのスピードを抑える手段を取ればいい。相手のポケモンの特性やタイプだけじゃなく種族的なステータスを理解しておくのもバトルにおいて重要なんですよ。因みに、しおづけを受けた水タイプと鋼タイプは他のタイプに比べて二倍の速度で継続的にダメージを受けるの。急がないとしおづけのダメージで倒れてしまうし、早くどうにかしないとほのおのパンチを受けてしまうかもしれないわよ?」

「ソノトオリダシ。ダカラコソコマルンダケド、ドウシタモンカダシ……」

 

 

 シュリがヒレを組みながら困った様子を見せていた時、ユウはしおづけにされたリオの足をジッと見つめた。

 

 

「塩、熱……キョジオーン達の塩は料理にも使える物……」

「ユウ、ナニカオモイツイタシ?」

「ちょっと試したい事があるんだ。リオ、そのままふるいたてる!」

「ク、クォ!」

 

 

 しおづけのダメージを受けながらリオがふるいたてるをすると、その行動にタイムは首を傾げた。

 

 

「あら、何を考えてるのかしら? もしかして動けないならっていう事ではどうだんのダメージを増やそうとしてるのかしら?」

「それはどうでしょうね。タイム先生も急がないとどんどん強化されますよ?

「それもそうね。キョジオーン、終わりにしましょう。ほのおのパンチ!」

「オーン!」

 

 

 キョジオーンがリオにほのおのパンチを振るおうとしたその時、ユウはニヤリと笑った。

 

 

「今だ! リオ、体のバネを使って跳んで!」

「クォ!」

 

 

 リオはしおづけにされた足を使いながら体のバネを活かして跳び上がった。

 

 

「あら」

「そのままほのおのパンチの上に着地して!」

「クォッ!」

 

 

 リオは軽やかにキョジオーンの拳の上に着地した。すると、足についていた塩の塊は徐々に溶けていき、それを見たシュリはヒレを打った。

 

 

「ナルホドダシ! ほのおのパンチノネツヲイカシテしおづけヲカイジョシタンダシ!」

「うん。キョジオーンは分類ががんえんポケモンで、図鑑にもミネラルたっぷりな塩をなめるために多くのポケモン達が集まるって書かれてる。つまり、キョジオーン達の塩は食べられる塩だから強く熱すれば液状になるんだ」

「リョウリズキノユウダカラコソキヅケタタイサクダシ!」

「あらあら、そんなやり方もあるのね。勉強になるわあ」

「勉強はまだ終わってませんよ、タイム先生!」

「シュリタチノチカラ、ゾンブンニマナバセテヤルシ!」

 

 

 シュリがヒレでタイムを指し示す中、リオは闘志に満ちた目をキョジオーンに向けた。

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