「けど、どうしたらいいんだろうな……すなあらしにするとブリザポスにダメージは与えられるけど、ロコンもダメージを受ける上に岩タイプがあるディアンシーは特殊防御力が上がっちまう。となると、やっぱりゆきにするべきか?」
「そうですね。ですが、ブリザポスがふぶきを持っていた場合、今度はサナギラスが確実にダメージを受けてしまいます。これは厄介ですね……」
「だけど、このまま手をこまねいてもいられない。サナギラス、いわなだれ!」
「そうですね。ロコン、ゆきげしき!」
「ギラス」
「コーン!」
サナギラスのいわなだれがブリザポス達を襲う中、ロコンのゆきげしきによって空からは雪が降り始めた。
「バシロ、バシロース?」
「ユキヲフラセルトハ、ナニカサクデモアルノカ? トキイテルシ」
「そんなのあるに決まってるだろ! ライラ!」
「はい! ロコン、オーロラベール!」
「コーン!」
ロコンが一鳴きすると、サナギラスとロコンはオーロラのベールに守られ始めた。
「ウム、オーロラベールハリョウサクダシ。テンコウガゆきノトキジャナイトツカエナイケド、アイテカラウケルコウゲキワザノダメージヲオオハバニサゲラレルカライマミタイナトキニハユウヨウナンダシ」
「これならふぶきが来ても大丈夫だけど……」
「問題はブリザポスとディアンシーがどう出てくるかだね……」
ユウ達が見守る中、ブリザポスはたてがみを持ちながら背に乗るディアンシーに声をかけた。
「バシロバシロ、バシロース!」
「アンシ。アンシディアン!」
「スコシユレルガ、フリオトサレヌヨウニナ! ハイ。カマワズカケヌケテクダサイ! トイッテイルシ」
「駆け抜けるって事は、動き回るって事だよね?」
「ウム。ケド、フシギナカンジダシ」
「どういうこと?」
アオイの問いかけにシュリが答える。
「ブリザポスハソンナニスバヤクナイポケモンナンダシ。ソレナノニ、カケヌケルッテナンダカフシギダシ?」
「たしかに……」
「向こうにも何かの作戦があるわけだよね……」
「遅いのに駆け抜ける……あ、そういうことか!」
「あっ、私もわかった! クロス! ライラさん! ディアンシーに気を付けて!」
「ディアンシーに……」
「気を付ける……ですか?」
ネモの呼び掛けにクロスとライラが首を傾げていると、ディアンシーは目を閉じながら声を上げた。すると、辺りの空間が不思議な感じになり、それと同時にブリザポスは駿馬のごとき速さで駆け抜け始めた。
「なっ!? サナギラス、避けろ!」
「ロコンも避けてください!」
「ギラス……!」
「コン……!」
二匹は回避しようとしたが、思ったように身体が動かずにブリザポスの攻撃を続けて受けた。
「ギラ……!」
「コーン……!」
「サナギラス!」
「ロコン!」
二匹が倒れこむ中、シュリは悔しそうな顔をした。
「イマノハケッコウキイタハズダシ……!」
「今のってやっぱりトリックルームだよね?」
「ダシ。ディアンシーノトリックルームデスバヤサヲヘンカサセテ、すてみタックルデイッキニダメージヲアタエニキタンダシ。オーロラベールガアルカラマダイイケド、コレハカナリタタカイヅライシ……」
「たしかに……」
ユウ達が不安そうな顔をする中、ブリザポスとディアンシーは伝説のポケモンとしての威厳を見せつけながらクロスとライラの目の前に立ちはだかった。