ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第四百六話

「オーロラベールがあっても結構なダメージを受けたみたいだし、これは何か対策を考えないとまずいよな……」

「はい……先程のダイヤストームでディアンシーも物理防御力を上げていますし、ゆきを降らせたことでロコンだけでなくこおりタイプであるブリザポスも物理防御力が少し上がっています。オーロラベールのためとはいえ、これは悪手だったかもしれません……」

「いや、オーロラベールがなかったらさっきの一撃でやられてたかもしれないし結果論でしかないさ。それよりこの後どうするかだよな……」

 

 

 クロスがブリザポスとディアンシーに目を向ける中、ユウの頭の上でシュリがヒレを組んだ。

 

 

「ショウジキジョウキョウハゼツボウテキダシ。シッカリトアイテガマモリヲカタメテイルウエニパワーハアキラカニアチラノホウガウエ。クワエテ、サナギラスモロコンモオオキナダメージヲウケテイルシ。ココマデノダメージヲカンガエルナラ、きしかいせいミタイナワザガアレバヨカッタケド、シイテイエバロコンガじたばたヲオボエルクライダシ」

「じたばたもきしかいせいと同じで自分の体力が少ない程にダメージを与えられるけど、タイプも違うし物理防御力を上げてる二体にはあまり効かなそうだね」

「それに加えて、トリックルームでブリザポスはかなりの速さで攻撃を仕掛けてくる。カウンターやミラーコートがない中でこれはキツいよ」

「でも、二人はまだ諦めてないはず」

「そうだね。二人を信じて見守ろう」

 

 

 ユウ達が見守る中、ライラはブリザポスとディアンシーに目を向けた。

 

 

「相手はまったくダメージを受けていない中で私達は多くのダメージを受けている……この状況で有効な技があるとすれば、これしかないかもしれません」

「ライラ、何かあるのか?」

「これまで使い道がわからなくて中々使ってこなかった技ですが、前に学んだ事を活かすなら今しかないと思います」

「オッケー。それなら俺はサポートするからライラはそれに集中してくれ!」

「はい!」

 

 

 二人が再び闘志を燃やしていたその時だった。

 

 

「アンシー!」

「バシロース!」

 

 

 ディアンシーの声に応えてブリザポスが再びすてみタックルでロコン達に突進してきた。

 

 

「サナギラス、がんせきふうじ!」

「ギラス!」

 

 

 サナギラスが岩を降らす中、ブリザポスはそれには構わずにそのまま岩を砕きながら突進してきた。

 

 

「ライラ、今だ!」

「はい! ロコン、ブリザポスにいたみわけ!」

「コーン!」

 

 

 ロコンの体が白く光ると、ブリザポスの体も白く光り、ロコンの表情が和らぐ中でブリザポスは苦しそうな顔をしながらその場に立ち止まった。

 

 

「バシロ……」

「アンシー……!?」

「いたみわけガアッタシ! いたみわけハジブントアイテノタイリョクヲイチドアワセテカラソレヲハンブンコニスルワザダシ!」

「これで体力が満タンだったブリザポスの体力は大きく削れて、ロコンは実質回復したわけだね。ライラさん、ナイス!」

「ありがとうございます。クロスさん、参りましょう!」

「ああ。せっかく出来たチャンス、逃すわけにはいかないぜ!」

 

 

 クロスとライラは頷き合うと、反撃するために戦うための決意を再度固めた。

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