ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第四百七話

「サテ、ココカラガショウネンバダシ。アイテガワニハカイフクケイノワザハナサソウダカラ、ロコンガヤラレサエシナケレバいたみわけデアイテトタイリョクヲハンブンコニシテイケルシ。コレサエアレバイクラカタカッタリタイリョクガタカカッタリシテモヒトタマリモナイシ」

「でも、そうなるとロコンの事を優先的に狙ってくるよね……オーロラベールだっていつまでも続くわけじゃないし……」

「そこはクロスの腕の見せ所かな。ふふっ、こんなに楽しいバトルを見せてくれるなら、後で二人ともバトルしたいなあ」

「ネモハカワラズネモイシ。トリアエズ、フタリノバトルヲミマモルシ」

 

 

 シュリの言葉にユウ達が頷いた後、ライラはクロスに視線を向けた。

 

 

「クロスさん、サポートをしますので攻撃をお願いします」

「オッケー! サナギラス、いわなだれ!」

「ロコン、あなたの力を見せましょう! こなゆき!」

「ギラス!」

「コーン!」

 

 

 サナギラスが岩石をブリザポス達に降らせる中、ロコンが吐き出したこなゆきは力を増し、やがて強い風を伴ってブリザポスとディアンシーに向かっていった。

 

 

「コレハ……ふぶきダシ! ふぶきナラゆきノアイダハニヒキトモカワシヨウガナイカラ、オウセンスルシカナイシ!」

「けど、サナギラスのいわなだれだってある。ブリザポス達だってひとたまりもないはずだよ!」

 

 

 ハルトが嬉しそうに言うと、ブリザポスはディアンシーを乗せたままで走りだし、ふぶきの中を駆け抜けた。しかし、その途中で目の前に降った岩に当たると、そのままの速度で倒れ込み、衝撃でディアンシーは落馬した。

 

 

「バシロ……!」

「アンシー……!」

「ライラ! クロス! タタミカケルシ!」

「はい! ロコン、フルパワーでふぶき!」

「サナギラス、これで決めるぞ! いわなだれ!」

「コン!」

「ギラース!」

 

 

 二匹はそれぞれのトレーナーの言葉に答えると、持ちうる力全てを使って技を繰り出した。ブリザポスとディアンシーは立ち上がろうとしたが、ふぶきといわなだれによって同時に攻撃を受けると、再び倒れ込んだ。

 

 

「バシロォ……!」

「ディアン……!」

 

 

 そして攻撃が止み、衝撃で立ち込めていた雪が消えていくと、そこにはひんし状態になったブリザポスとディアンシーの姿があった。

 

 

「ブリザポス、ディアンシー、トモニセントウフノウダシ!」

「勝った……クロスさん! 私達、勝てたんですよ!」

「それも伝説のポケモン相手にな! ははっ、ブルーベリー学園の奴ら、驚きすぎて引っくり返るかもしれないな!」

「ふふ、そうかもしれませんね!」

 

 

 二人は手を繋ぎながら喜びあった。そしてそれを見ながらユウが近づき、ブリザポス達にオボンのみを渡した。

 

 

「いいバトルだったよ」

「コレデフタリノジツリョクハミトメタシ?」

『ああ、そうだな。我を乗りこなすだけの力があるとわかったからな』

『共に参りましょう。更なる高みへ』

「ウムウム。クロス、ライラ、サッサトツカマエルシ」

 

 

 シュリの言葉を聞いてライラ達はブリザポス達に近づき、それぞれが捕まえるポケモンの目の前でモンスターボールを構えた。

 

 

「これからよろしくお願いしますね、ブリザポス」

「一緒に頑張ろうぜ、ディアンシー!」

「バシロース!」

「アンシ!」

 

 

 そしてブリザポスとディアンシーはモンスターボールの中へと入り、ライラとクロスは嬉しそうにボールを見つめていたが、やがて同時にあくびをした。

 

 

「ふわ……だいぶ疲れた感じするな……」

「伝説のポケモン相手にバトルしてたからね。今日のところはもう休もうか」

「えー! バトルぅ……」

「バトルなら明日でも出来るよ。ほら、今日はもう休もう」

「ウム。イイバトルノアトダカラヨクネムレソウダシ」

 

 

 そしてユウ達は焚き火を消してそれぞれのテントに戻ると、そのまま静かに眠り始めた。

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