翌朝、ユウ達はそれぞれのライドポケモンに乗ってスター団フェアリー組のアジトへと向かっていた。
「フェアリー組か……ボスのオルティガさんとネモ達は知り合いなんだよね?」
「うん。パーティーでは度々見かけてたし、私はバトルをした事もあるよ。でも、スター団に入ってる上にボスになってるのは知らなかったなあ……」
「オルティガはいい意味でも悪い意味でも目立つし、気位が高いところもあるからそこを煙たがられやすいんだよね」
「それは結構同意かも。戦う前からもう勝った気で話してたし、勝負の最中も自分が追い詰められてるのが意味わからないみたいな感じだったから」
「なんかいわゆるお坊っちゃまっていう感じの奴だったよな」
「けど、実力者なのは間違いなかったね。ユウ、もしオルティガとバトルする事があったら、油断せずに臨んだ方がいいよ。オルティガのエースとユウのホムラは相性も悪いしね」
「え、どういうこと?」
ホムラの背中に乗りながらユウが聞く中、シュリは納得顔で頷いた。
「フェアリータイプデ炎タイプトアイショウガイイトナレバ、マリルリヤバウッツェルアタリガアゲラレルシ。マリルリハミズタイプモアルフェアリータイプナウエニトクセイノヒトツニハクサタイプノワザヲムコウカシテジブンノブツリコウゲキリョクヲアゲルそうしょくガアッテ、バウッツェルハ炎タイプノワザヲムコウカシテジブンノブツリボウギョリョクヲグーントアゲルこんがりボディガアルシ。バウッツェルナラマダマシダケド、マリルリモイテそうしょくモチナラホムラデノバトルヨリハミカヅチデノバトルガブナンダシ」
「そっか、特性でこっちの攻撃を無効にしてくる可能性もあるんだよね。それに、そもそも僕の手持ちポケモン達の中には毒タイプや鋼タイプは少ないし、弱点をついて戦うよりは弱点をつかれないように立ち回りながら戦う方がよさそうだね」
「ウム。サテ、ダンダンニユキガナクナッテハナバタケガオオクナッテキタケド、ココラヘンニフェアリーグミのアジトガアルンダシ?」
「そうだよ。そろそろ見えてくるはずだけど……」
その時、ホムラが何かに気づいた様子で鳴き声を上げた。
『なんだ、あれ?』
「ホムラ、どうかし……え、なんだろあれ?」
目の前に現れたのは一代の小型のドローンであり、中心につけられた画面には一人の少年の姿が写し出された。
『お前達が……って、ピーニャまでいるのか!?』
「やあ、オルティガ。元気そうだね」
『まあオレの事はどうだっていい。お前達、フェアリー組のアジトに来るんだろ? メロコ達から聞いてる。アジトを壊滅させるんじゃなく、俺達に話を聞いて回ってる奴らがいるって』
「はい、その通りです」
『仕方ないから案内してやる。このドローンについてくればいいからおとなしくついてこいよ?』
その言葉に頷くと、ユウ達はドローンの後に続いて進み始めた。