ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第四百十二話

「サテ、コマッタシ……ホムラガモウドクジョウタイニナッテイルウエニベノムショックニヨルダメージハシンコクダシ。ソノウエ、アイテハあなをほるモアルカラダメージハウケナイマデモカワサレタリシテヤリヅライコトコノウエナイシ。ナニカダカイスルタメノサクガホシイシ……」

「そうだね。サンパワーの事もあるから尚更長期戦はさけないといけないし、このままじゃやられちゃうよね……」

「ウム……」

 

 

 ユウとシュリが頭を悩ませる中、ネルケは落ち着いた様子で息をついた。

 

 

「……流石になす術ないか。ではこれで終わりにしよう。スカタンク、ベノムショック!」

「スカーン!」

 

 

 スカタンクはホムラに向けて再びベノムショックを放った。ユウはそれに反応するとホムラに指示を出した。

 

 

「まだ諦めるわけにはいかない! ホムラ、だいもんじ!」

「グオー!」

 

 

 ホムラが力を振り絞ってだいもんじを放ち、ベノムショックを打ち消すと、その様子にネルケは驚いた様子を見せた。

 

 

「ほう、まだ活路を見出だそうとするか。その姿勢足るやよし、だな。スカタンク、あなをほる!」

「スカターン!」

 

 

 スカタンクは再び穴を掘るとそのまま地中へと姿を消した。

 

 

「クッ、マータカクレタシ!」

「隠れたけど……むしろ好都合だよ!」

「ム? アア、ナルホド。ユウノカンガエニピントキタシ」

「流石はシュリ。ホムラ、地面に向けてだいもんじ!」

「グオー!」

 

 

 ホムラが地面に向けてだいもんじを放つと、ネルケは不思議そうな顔をした。

 

 

「おいおい、スカタンクは穴を掘って地中に逃げたんだぜ? それじゃあスカタンクには攻撃が当たらないぞ?」

「これでいいんです。だって」

 

 

 その瞬間、地面がモコモコと持ち上がり、やがてスカタンクが苦しそうに姿を現した。

 

 

「なっ、スカタンクが!」

「ドンナモンダシ! チチュウニイルポケモンニアテラレルワザハスクナイケド、ダッタラチチュウカラヒキズリダシテヤレバイインダシ!」

「ホムラみたいにスカタンクは熱に対してとても強いわけじゃない。だから、地面をだいもんじで熱して地中の温度を高くしてしまえば空気や涼しさを求めてスカタンクがたまらず顔を出すと考えたんです!」

「なるほど……中々考えるものだな」

 

 

 ネルケが感心する中、ユウとシュリは頷き合い、同時に口を開いた。

 

 

「「だいもんじ!」」

「グオウ!」

 

 

 ホムラは指示に従ってだいもんじを放ち、スカタンクはそれをもろに受けた。

 

 

「ふふ、いいバトルだった。だが、一つ勘違いしているな」

「え?」

「スカタンクの特性はあくしゅうだと一言も言ってないぞ?」

「あ……そ、それって……!」

「ユウ、オチツクシ。ソノシンパイハイランシ」

 

 

 シュリが落ち着いた様子で言うと、スカタンクがひんし状態になる中でネルケは残念そうに息をついた。

 

 

「騙されなかったか。だが、このスカタンクの特性はゆうばくだ。技一つ間違えるだけで引き分けにまで持ち込まれる。その恐怖を覚えておけよ?」

 

 

 ネルケは満足そうに笑うと、綺麗な姿勢で立ちながらユウ達に拍手を送った。

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