「なんだかわからないけど、負けられないのは変わらないんだ! バウッツェル、つぶらなひとみ!」
「バウッ!」
バウッツェルが吠えた後につぶらなひとみでミドリを見つめる中、シュリはヒレを組みながら小さく鼻を鳴らした。
「フン、ソウナンドモツウヨウシナイシ! ミドリ、ソレニカマワズガンガンイクシ! つたこんぼう!」
「ぽに!」
ミドリは返事をするとテラスタルしたみどりのめんを輝かせながらつたこんぼうを手に持ち、素早い動きで近づいてからバウッツェルを強く打ち据えた。
「キャウン!」
「バウッツェル! というか、ソイツなんだか速くなってないか!?」
「ソノトオリダシ!」
「本来はまけんきのオーガポンの特性はテラスタルした時に固有の特性であるおもかげやどしに変わって、その時に被っていたお面に応じてタイプも変わる上にステータスも上昇するんです!」
「みどりのめんヲカブッテイルトキノミドリハクサタイプニナッテ、スバヤサモスコシアガル。つぶらなひとみデコウゲキリョクハサゲラレルケド、アガッタスバヤサデナンドモコウゲキスレバソンナノドウッテコトナイシ!」
ユウの頭の上でシュリが胸を張りながらどや顔で言うと、その様子にオルティガは悔しそうな顔をした。
「くそっ……その顔、すっげぇ腹立つ……! お前、絶対性格悪いだろ!」
「コノチョウゼツビショウジョノシュリニタイシテナンタルイイカタダシ! シュリハシャリタツノミナラズカズカズノポケモンノナカデモトップクラスニカワイクテ偽竜の司令官トシテモゾンブンニカツヤクシテルンダシ! ソノコトバ、テイセイスルシ!」
「へへっ、やなこった! そんなに訂正して欲しかったら勝ってみろ!」
「ムッカー! ダシ! ユウ、アノチョウシニノッタオボッチャマヲコテンパンニタタキノメスシ!」
「シュリってちょうはつを覚える上に相手を煽る割には煽られると弱いよね。まあ……でも、僕だって負ける気はないからね。ミドリ、つたこんぼう!」
「ぽに!」
ミドリは返事をすると、再びみどりのめんを輝かせながらバウッツェルへと迫った。
「スピード任せならパワーで押し勝てばいい! バウッツェル、じゃれつく!」
「バウ!」
向かってくるミドリに対してバウッツェルが向かっていき、じゃれつくでダメージを与えようとしたがミドリはそれを軽やかに避けるとバウッツェルの頭めがけてつたこんぼうを振り下ろした。
「バウン!」
「バウッツェル!」
オルティガの声が響く中、バウッツェルはその場に叩きつけられ、やがて弱々しい声を上げながら目を回した。
「これで僕達の」
「カチダシ!」
「ぽにおーん!」
ユウとシュリの声に応える形でミドリは勝鬨を上げ、その手に握られたつたこんぼうは太陽の光で輝いていた。