『いただきます』
数分後、ユウ達は出来たてのサンドインチを前に声を揃えて言った。 そしてユウとネモがそれぞれのポケモンに対してサンドイッチを千切って渡した後、ユウはピチューにも千切ったサンドインチを手渡した。
「はい、キミの分だよ」
「ピチュ……」
「口に合えば良いけど……」
ユウが少し自信無さげに言う中、ピチューはサンドイッチを受け取った。そして 軽く眺めてから口に運ぶと、ピチューは頬に両手を当てながら美味しそうな顔をした。
「ピチュー……!」
「ふふっ、ほっぺたが落っこちそうって感じみたいだね」
「よかったぁ……ホイップクリームやイチゴを持っていってたし、 甘い物好きなのかなと思ってたけど、予想が合っててよかったよ」
「甘党な子なんだね。他の子もそうだけど、こんなに美味しく食べてもらえると、やっぱり作った甲斐があるって思うのかな?」
「そうだね。さてと、そろそろこの子をどうするか考えないと……」
ユウがピチューに視線を向けると、ピチューはユウを見つめ返し、 嬉しそうに頭を擦りつけ始めた。
「ピチュー……」
「スッカリイブクロモココロモツカンダシ」
「やっぱりユウの料理はスゴいんだね。これならどんなポケモンでも懐かせちゃうんじゃない?」
「いやいや、どんなポケモンは流石に無理だよ」「ソレハオイテオクトシテ……ユウ、ピチューはスッカリナツイテルカラ、ゲットシチャッテモダイジョウブソウダシ」
「ゲット……」
ユウはピチューを見つめると、モンスターボールを一つ取り出した。
「ピチュー、キミの事をゲットしても良いかな?」
「ピチュ!」
「うん、わかった。それじゃあこれからよろしくね、ピチュー」
そう言いながらユウはピチューに軽くぶつけた。すると、ピチューはボールの中へ吸いこまれていき、モンスターボールはユウの手の中で左右に揺れた。そして、青い光を放ちながらボールが動きを止めると、ネモやポケモン達が見つめる中でユウはピチューが入ったボールをしっかりと握った。
「ピチュー、ゲット。そして、さいきょうの証持ちは三匹目だね」
「そうだね。そういえばニックネームは決まってる?」
「うーん……ミカヅチにしようかな。カミナリとイカヅチの二つを組み合わせた感じなんだけど、どうかな?」
「うん、良いと思う。それじゃあ早速……あれ、そういえばリーフは考える前からそれが自分の名前だって認識してたよね?」
「ホロウ」
「ソウダトオモッタカラミタイダシ」
シュリが呆れたように言い、ネモが苦笑いを浮かべる中、ユウはボールからミカヅチを出した。
「ピチュー、キミの事はこれからミカヅチって呼ばせてもらうけど良いかな」
「ピチュ!」
「うん、ありがとう。ミカヅチ、改めてこれからよろしくね」
「ピッチュ!」
ユウが微笑む中、ミカヅチは嬉しそうな笑みを浮かべた。