ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第四十九話

「よし……行くよ、クロエ!」

「マメバッタ、お願いします」

 

 

 ユウとカエデがそれぞれのポケモンを繰り出すと、シュリはカエデが繰り出したマメバッタに注目した。

 

 

「マメバッタダシ……マメバッタハムシタイプダケモッテルポケモンデ、ブツリコウゲキヤスバヤサガタカイポケモンダシ」

「それじゃあ動きには注意しないといけないね」

「トリアエズ、ココハシュリガシジヲダスシ」

「うん、わかった」

 

 

 ユウが頷いた後、シュリは真剣な表情を浮かべた。

 

 

「クロエ、マズハひのこダシ!」

「デルビ!」

 

 

 シュリの指示に従ってクロコがひのこを放つと、カエデは一切動じずにクスクス笑った。

 

 

「うふふ、勢いが良いのは嫌いじゃないですよー。マメバッタ、躱してからにどげり」

「マメバ」

 

 

 マメバッタは頷きながら答えると、足のバネを利用してひのこをヒラリとかわし、落下の勢いを利用してクロエににどげりを放った。

 

 

「グルッ……ガウッ!」

「クロエ!」

「コウカハバツグンダシ……アノマメバッタ、ジムリーダーノポケモンダケアッテヨクソダッテルシ。ケド、シュリタチモソウカンタンニマケナイシ! クロエ、モウイチドひのこダシ!」

「デ、デルビ……!」

 

 

 多くのダメージを受けながらもクロエが再びひのこを放つ中、カエデは余裕を崩さずに笑みを浮かべた。

 

 

「やみくもにやっても仕方ありませんよ? マメバッタ、もう一度かわしてからにどげりです」

「マメ」

 

 

 カエデの指示に頷くと、マメバッタは再び軽やかに跳び上がり、その落下の勢いを利用し始めた。

 

 

「シュ、シュリ……!」

「ウロタエルナシ。マメバッタノウゴキテキニ……サイテキカイハコレダシ! クロエ、アシモトエムケテスモッグダシ!」

「デル!」

 

 

 クロエは返事をすると、口からスモッグを吐き出した。すると、マメバッタはスモッグを避けるために空中で身を翻し、その動きを見たシュリはニヤリと笑った。

 

 

「ソコダシ! クロエ、ひのこダシ!」

「デルビ!」

 

 

 シュリの指示に従い、クロエは口からひのこを放ち、回避出来なかったマメバッタに全て命中した。

 

「マメバ……!」

「マメバッタ!」

 

 

 ひのこが命中したマメバッタはその衝撃でコート上を転がり、全員が見つめる中で仰向けになって目を回した。

 

 

「マメ……」

「マメバッタ、戦闘不能! デルビルの勝ち!」

「マズハイッショウダシ」

「スゴい……! シュリ、これで後は……!」

「ソウ、アトハイッショウダシ。ケド、ツギハカクジツニキリフダガクルシ。ヨウジンシテノゾムシ」

「うん!」

 

 

 ユウが返事をする中、カエデはマメバッタをボールへ戻し、それをしまってから別のモンスターボールを取り出した。

 

 

「追いつめられてしまいましたね。でも、この子はそう簡単に負けたりはせんよ」

「ソレハショウチノウエダシ!」

「どんな虫タイプが出るかはわかりませんけど、僕達だって負けられません。だから、必ず勝ってみせます!」

「どんな虫タイプが、ですか……うふふ、それなら少し驚いてもらいましょうか」

 

 

 そのカエデの言葉にユウとシュリが不思議そうにし、ネモが苦笑いを浮かべる中、カエデはモンスターボールからポケモンを繰り出した。

 

 

「どんなポケモンが……って、え!?」

「コ、コノポケモンハ……」

 

 

 繰り出されたポケモン、それはこぐまポケモンのヒメグマだった。

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