「ハッサク先生、四天王とのバトル……」
「使用ポケモンは双方共に一匹、そちらは現在テラスタルしているシャリタツとホゲータの二匹で挑んでいただいて大丈夫です」
「二対一とはいえ、相手が先生で四天王……うぅ、自信ないなぁ……」
「ただ、良い経験にはなると思うよ。それに、もしも勝てたら次への弾みになるしね」
「それはたしかに……シュリはどう? やってみたい?」
ユウからの問いかけにシュリは頷く。
「ヤルシ。シュリハフダンハシジダシガセンモンダケド、コウナッタイジョウ、ニゲルノモカッコワルイシ」
「たしかにシュリって司令官気質だからね。言うなれば偽竜の司令官ってところかな?」
「イイイミョウダシ。コノカワイクテマスコットテキナギリュウノシレイカンサマヲモットタタエテモイインダシ?」
「自分で可愛いって言っちゃうんだ……」
「カワイイノハマチガイナイシ! イロンハミトメナイシ!」
シュリは声を荒げると、ユウの足をヒレで叩き始めた。
「痛い! 痛いって!」
「あはは、またシュリの逆鱗に触れちゃったみたいだね」
「マッタクー、ダシ」
「それはこっちのセリフだよ……でも、シュリがやるなら僕もやるよ。僕だってシュリのトレーナーだからね」
「私ももちろんやるよ。頑張ろうね、ホゲータ!」
「ホゲ!」
ホゲータが大きく頷いていると、ハッサクは満足そうな表情を浮かべた。
「では、早速始めましょうか。ネモさん、審判をお願い出来ますか?」
「はい、もちろん! 本当は私もバトルしたいけど……」
「バトルガスキスギルノモコマリモノダシ」
「ネモさんのバトル好きは変わらずですね。それではお相手するポケモンを紹介しましょう。出てきて下さい」
そう言うと、ハッサクはモンスタボールを取り出し、その中からはコロッとした体形の小さな鮫のようなポケモンが姿を現した。
「フカー」
「はい、お二人のお相手を務めるフカマル先輩です」
「あ、フカマル先輩だ! フカマル先輩は授業の時にお手伝いをしてる子なんだよ」
「そうなんだ……って、シュリ? なんだか難しい顔をしてるけどどうしたの?」
「ハッサクハベツニネラッテナイトオモウケド、カナリキツイタタカイニナルトオモッテルダケダシ」
「ああ、なるほどね。フカマルは地面/ドラゴンタイプ、ドラゴンタイプにテラスタルしてるシュリと炎タイプにテラスタルしてるホゲータからすれば弱点を突かれやすいからね」
ネモが納得顔で頷いていると、ハッサクはフカマルの頭を撫で始めた。
「たしかに狙ったわけではないですが、時にはタイプの相性上で不利な相手と戦う場面もあります。このバトルをその際に経験の一つとして活かしてもらえれば幸いです。ユウさん、アオイさん、準備はよろしいですか? 」
「は、はい……!」
「いつでも大丈夫です!」
「ドントコイダシ!」
「ホゲ!」
ユウ達が答えた後、三は一行はバトルコートまで移動した。そしてネモは三人を見回した後に両手を高く挙げた。
「それじゃあバトル……始め!」
その言葉と同時にユウ達のバトルは幕を開けた。