翌日、ユウ達はハルト達と別れた後、グリーンアップルアカデミーの扉の前で話をしていた。
「さて、また旅を始めようか」
「うん、それは良いんだけど今度はどこに行くかは決まってるの?」
「うん! 次は草タイプのジムがあるボウルタウンに行くよ」
「ボウルタウン?」
「そう。東門から出た先にある町で至るところに芸術作品が置いてあるところだよ」
「ゲイジュツサクヒン……ダレカノシュミダシ?」
シュリが首を傾げると、ネモは笑いながら答える。
「趣味というかジムリーダーのコルサさんがネイチャーアーティストっていう職業の人だからコルサさんを含めた芸術家さんの作品があるんだ」
「ホカニハナニガアルンダシ?」
「他には花と芸術の町って呼ばれるだけあって色々な花もあるし、迷路やアスレチック、風車まであるんだよ」
「本当に色々なのがあるんだね……」
ネモの話を聞いたユウが驚いていると、アカデミーの扉が開いた。そしてユウ達が視線を向けると、そこにはフカマルを連れたハッサクの姿があった。
「あ、ハッサク先生。おはようございます」
「おお、皆さん。おはようございます」
「フカ!」
「フカマルモゲンキソウダシ」
「フカマル先輩はいつも元気ですからね。皆さんは今からまた旅に出るのですか?」
「はい。ジム巡りのためにボウルタウンに行く予定です」
「ボウルタウンですか。という事は、コルさんに会うのですね?」
「コルさん……ジムリーダーのコルサさんの事ですか?」
ユウの問いかけにハッサクは微笑みながら答える。
「その通りです。コルさん、ジムリーダーのコルサさんとは長い付き合いでしてお互いにコルさんハッさんと呼ぶ仲なのです」
「フタリハナカヨシサンダシ。フタリデガッサクハシナイノカダシ?」
シュリの問いかけにハッサクは苦笑いを浮かべながら頭をかく。
「私と彼は美術教師とネイチャーアーティストではありますが、お互いにメインとする物が違いますからね。ですが、近い内に特別ゲストとして授業にお呼びしたいとは思っていますので、その時には何か出来たらなと思っていますよ」
「特別ゲストで……その時はみんな喜ぶと思いますよ」
「はっはっは、そうだと嬉しいですね」
ハッサクが笑いながら答えていると、フカマルはスーツのズボンを指でつつき始めた。
「フカ」
「おお、そうでしたね。すみません、皆さん。小生、そろそろリーグの方へ顔を出さないといけませんのでこれで失礼します」
「わかりました」
「皆さんも宝探しを楽しんできてくださいね。それではまた」
その言葉を最後してハッサク達が歩いていくと、ネモはユウを見ながらニコリと笑った。
「それじゃあ私達も行こうか」
「うん」
「レッツゴーダシ!」
そして、三人はゆっくりと歩き始めた。
「……ヒバ」
その様子を長い耳を持った一匹のポケモンが見つめているのには気づかず。