「ガニー!」
「こ、これが……ガケガニ!?」
「キョダイ……デハナイケド、チョットオオキイシ……!」
「ちょっと大きめな個体なのかも……って、ハサミのところになにか模様ない?」
「模様……あっ、本当だ!」
ユウの視線の先にあるガケガニのハサミには何かを掴もうとしている怪物のような物が描かれており、それを見ていたユウはハッとした。
「あの模様……! クロハにもあった物だよ! 昨日、洗ってあげてた時に翼のところにあったのを覚えてる!」
「クロハは元ヌシ……それじゃあホムラ達みたいにヌシ達にも特有の証があるのかも。シュリ、心当たりはない?」
「イワレテミレバ、リーダータチニモアンナモヨウガアッタキガスルシ。ダカラ、ソノヨソウハタブンアッテルシ」
「ヌシの証って事だね。そしてあのガケガニが岩壁のヌシって事になるけど……」
「もしかしたらもうアオイ達と戦った後なんじゃない ほら、よく見たらちょっとダメージを負ってるみたいだし」
「あ、ほんとだ。それで撤退してたところに僕達と出会ったってところかな」
ユウの言葉に同調するようにシュリは頷く。
「ダシ。ソシテザンネンナコトニスゴクオコッテテハナシハツウジソウニナイシ。イチドバトルヲシテオチツカセルシ」
「バトルだね! そうと決まれば早速
「ンガニー!」
「ガケガニモヤルキダシ。ユウ、アーユーレディ? ダシ」
「う、うん!」
ユウが緊張しながら答えた後、ユウとネモはそれぞれポケモンを繰り出した。
「ニャオハ、お願い!」
「ニャーオ」
「リーフ、頼んだよ!」
「ホロウ!」
ポケモン達が出揃った瞬間、シュリは難しい顔をした。
「リーフ……ワルクハナイケド、スコシビミョーダシ」
「え? どういう事?」
「ああ、なるほど。リーフは草/飛行タイプ、だから弱点はつけるけど、こっちも弱点をつかれちゃうんだよね」
「ダシ。ダカラ、ココハミズタイプノワザデジャクテンヲツクコトガデキルシュリガデタホウガヨカッタケド……イマサラダシ。ユウ、キヲツケテタタカウシ」
「うん! リーフ、つるぎのまい!」
「ニャオハ、つめとぎ!」
「ホロ!」
「ウニャ!」
リーフの周囲に光で出来た剣が出現し、ニャオハが自身の爪を光らせているとシュリは満足そうに頷いた。
「ウムウムダシ。つるぎのまいはコウゲキリョクヲオオキクアゲルワザデ、つめとぎハコウゲキリョクトメイチュウリツガアガルワザ。ウマクイケバコノママオシキルコトモヨウイダシ」
「だね! ユウ、シュリ、一気に行こう!」
「うん!」
「ヤッテシマウシ、フタリト──」
「ヒバ!」
「え?」
すると、ユウ達の後ろから何かが飛び出し、ユウ達の目の前へと飛び出した。
「キ、キミは……?」
「ヒバ!」
ウサギのような見た目の白いポケモンはユウの問いかけに対して親指を立てながら答えた。