数分後、ユウとネモ、そしてメロコはアジトのバトルコートに立っていた。そしてユウとネモがバトルの準備をする中、メロコの前に立つボウジロウにユウは視線を向けた。
「ボウジロウが出てくるんですね」
「ああ、ボウジロウが戦いたがってるからな」
「戦いたがってる?」
「コイツの炎のゆらめき見てるとわかるんだよ。ボウジロウの気持ちがな」
そう言うメロコの目は優しげであり、その姿を見るネの目も温かかった。
「貴女、本当にポケモンが好きなんだね」
「……まあな。さて、さっさと始めるぞ」
「は、はい!」
「ルールはダブルバトル、お互いに二匹でバトルして先にポケモンが全て戦闘不能になったら試合終了だ。良いか?」
「はい!」
「大丈夫だよ! さあ、早く戦ろうよ!」
ネモが目を輝かせながら言い、ユウが苦笑いを浮かべる中、メロコはモンスターボールを一つ取り出した。
「燃え上がるぞ、コータス!」
その言葉と同時に繰り出されたのは、黒いこうろを背負ったオレンジ色の亀のようなポケモンであり、コータスが出てくると同時に降り注ぐ太陽の日差しが強くなった。
「日差しが……」
「これはひでりの特性だね。ひでりはボールから出た瞬間ににほんばれを使ったのと同じ状態になる特性で、それぞれの天気にも同じような特性があるよ」
「にほんばれ……だったら行くよ、ホムラ!」
「頑張ってきて、ヒバニー!」
「カゲ!」
「ヒッバ!」
ホムラとヒバニーがボールから出てくると、その姿にメロコは一瞬驚いたものの、すぐにニヤリと笑った。
「良い炎タイプ持ってんじゃねえか。これは熱いバトルが出来そうだぜ」
「ヒバニーはさっき仲間になったばかりだけどね。ただ、実力はたしかだし、同じバトル好きとして気が合うんだよね」
「生徒会長のバトル好きは有名みたいだしな。さあ、どっからでもかかってこい!」
「それじゃあお言葉に甘えて! ヒバニー、ニトロチャージ!」
「ホムラはコータスにりゅうのはどう!」
「ヒバ!」
「カゲ!」
二匹は返事をすると、共にコータスへ向けて攻撃を放った。しかし、メロコは焦る事なく自分のポケモン達に指示を出した。
「コータスはまもる! ボウジロウはねっぷうだ!」
「コー!」
「ボボウ!」
二匹が揃って返事をした後、コータスは緑色の障壁を発生させて向かってきた攻撃を全て防ぎ、ボウジロウは高熱の風を払うとホムラとヒバニーに浴びせかけた。
「ヒバ……!」
「カゲ……!」
「ヒバニー! ホムラ!」
「まもるで攻撃を防いで、二匹に攻撃が出来るねっぷうを使う。中々やるね……!」
「これくれぇ出来なきゃボスなんて務まらねえよ。さあ、燃えっかすになるまで熱くなろうぜ!」
ユウとネモを前にメロコは楽しくて仕方ないといった顔で言った。