「……よし、出来た。みなさん、お待たせしました」
数分後、ユウはチーム・シェダルの詰め所で笑みを浮かべながら言った。その手には多くのサンドイッチが盛られた皿が握られており、その後も香り高い料理などがテーブルに並べられると、スター団ほのお組のメンバーは目を輝かせた。
「うわ、美味そ……!」
「これ、一人で作ってたとは思えないくらいに完成度高い!」
「本当に食べていいんだよな!?」
「どうぞどうぞ」
ユウが微笑みながら言うと、ほのお組のメンバーはいただきますと口にしてから食べ始め、その様子を見たメロコはやれやれと首を横に振った。
「まったく·······すまねえな、ウチにも作れる奴はいるんだが、本格的なのは中々作れなくてな……」
「良いんですよ。食材は使わせてもらってますし、作った物を美味しそうに食べてもらうのは嬉しいですから」
「お前……なあ、生徒会長。コイツ、見てて心配になる程に良い奴なんだけど、本当に大丈夫か? 一応、しっかりはしてるみてえだけど、誰か悪い奴とかに騙されたりしねえか?」
「それは大丈夫だと思うけど……」
「シュリモトキドキフアンニナルシ。ケド、イマハシュリモネモモイルカラモンダイナイシ」
「まあそれはたしかにな……」
メロコがため息をつきながら言っていると、ユウはメロコを見ながらニコリと笑った。
「メロコさんも良い人ですよね。ボウジロウの懐き具合を見てるとそれがハッキリわかりますよ」
「当然だ! メロコさんはスター団の中でもトップクラスの面倒見の良さだからな!」
「メロコさんは仁義はしっかりと通すし、何でも屋って言われる程に色々な事を手伝ってくれるから、私達もメロコさんならと思ってついていってるからね」
「メロコダイニンキダシ」
「……ありがてえ事にな。けど、俺だって誰でも良いわけじゃねえ。コイツらや他の組の奴らだから手伝ってやりてぇって思うんだ」
「スター団だから……」
ネモが呟く中、メロコはネモに視線を向けた。
「生徒会長、スター団についてどんな話を聞いてる?」
「え? えっと……無理やり団員を増やそうとしてるとかアジトに隠ってアカデミーの襲撃計画を立ててるとか……」
「……やっぱりか。ネルケもそう聞いてたみたいだが、本当にあの頃と変わってねえな」
「あの頃……メロコさん、スター団はどういう経緯で出来た物なんですか?」
ユウの問いかけにメロコは小さく息をついてから口を開いた。
「ピーニャからも軽く聞いてると思うが、スター団はマジボスと俺達五人で立ち上げた物で、元々はイジメに対抗するための物だったんだ」
「イジメ?」
「ああ、そうだ。今はそういうのがないようだが、前はイジメを受けてる奴が多くてな。他の組のボスもそうだったんだ」
「という事は、メロコさんもそうだったんですか?」
ユウの問いかけにメロコは口をつぐみながら俯く。
「あ……なんだかすみません……」
「いや、別に良い。俺もなんだかんだでイジメを受けてきた側だからな。かくとう組のボスのビワ姉が言うには俺の容姿への嫉妬が理由なんじゃねえかって事みたいだが、本当にそうだとしたら
バカバカしいよな。んな事でイジメなんでしたって仕方ねえのによ」
「たしかにね……」
「ソレデ、ドウシテスター団ハコンナニアクミョウダカイチームアツカイニナッタンダシ?」
シュリが問いかけると、メロコは少し辛そうな顔をしてから話し始めた。