ジムテストから数分後、ユウはボウルタウンのバトルコートに立っていた。ギャラリーの中にはハルトやアオイ、そしてネモやハッサクの姿があり、ユウは緊張した様子で周囲を見回した。
「うう……二度目のジムバトルとはいえ、やっぱり緊張するなぁ。というか、本当に僕が最初で良かったのかな……」
「ハルトモアオイモイイトイッテタシ。にほんばれヲリヨウシテキマワリヲゼンブアツメタノハユウダシ。ジシンモツシ」
「う、うん……ところで、コルサさんは……?」
コウがコルサを探すために辺りを見回していたその時だった。
「私をお探しか?貴様達」
「え?」
「ダシ?」
ユウ達が風車の上に視線を向けると、そこにはコルサの姿があった。そしてユウ達が驚く中、コルサは風車の上から迷う事なく飛び降り、バトルコートに綺麗に着地した。
「待たせたな、思春期ども」
「待たせたな、じゃなくて! だ、大丈夫なんですか!?」
「フウシャノウエカラトビオリルトカ……パフォーマンスニシテモキケンダシ……」
「それも承知の上だ。さて、改めて自己紹介をしよう。私はコルサ、ネイチャーアーティスト兼このボウルジムのジムリーダーだ。扱うタイプは草タイプだが、貴様は草タイプをどう思う?」
コルサからの問いかけにユウは一瞬驚いた後、静かに話し始めた。
「僕も草タイプの子がいるので身近ですが、弱点が多いタイプかなと思っています」
「たしかにそうだな」
「でも、ウチのリーフみたいに攻撃に優れている子や粘り強く戦える子がいるように弱点も戦い方一つで補えるのかなとも思っています」
「うむ、正解だ。草タイプは弱点が多い事でバトルにおいて不利な状況になる事が多いが、粘り強く戦う事も攻め続ける事も出来、時には天気などを活用した戦術を扱う事も出来る。私の草タイプのポケモン達の養分とならぬように精々あがく事だな」
「は、はい!」
ユウが緊張した様子で答えていると、シュリはユウの頭の上からコルサに話しかけた。
「コルサ、シュリタチノツヨサヲミテオドロクナシ。マダマダメヲダシタバカリデモソノイキオイハスゴインダシ」
「はっはっは! ならば見せてもらうとしよう。貴様達の芽吹きと成長を! そして共に最高の作品を作り上げるぞ!」
「ヤッタルシ!」
「ではルールを説明しよう。使用ポケモンは共に二体どちらかのポケモンが先に全て戦闘不能になった時点で試合終了だ。貴様達、準備は良いか?」
「はい!」
「イツデモイイシ!」
ユウとシュリが返事をした後、コウとコルサはモンスターボールを手にした。そして二人がボールを握り締め、審判が試合開始を告げる声を上げた後、二人はボールを天高く放り上げた。