ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第九十四話

「行くよ、リーフ!」

「行ってこい、ミニーブ!」

 

 

 ユウが投げ上げたボールからリーフが、そしてコルサが投げ上げたボールからミニーブが出てくると、シェリは顎に手を当てた。

 

 

「ミニーブ、草/ノーマルタイプノポケモンダシ。スピードコソオソイケド、トクシュコウゲキリョクトトクシュボウギョリョクガスコシタカイシ。アイショウジョウハユウリダケドキヲツケテイクシ」

「うん! まずは······リーフ、つるぎのまい!」

「ホロウ!」

 

 

 リーフは返事をすると、周囲に青い色の剣を出現させ、それを見たコルサは感心したように声を上げた。

 

 

「ほう、つるぎのまいか。良い技だが、上げた攻撃力も攻撃出来なければ意味はない! ミニーブ、あまいかおり!」

「ニブ」

 

 

 ミニーブは返事をした後、体をゆすってあまいかおりを放ち始めた。ミニーブから漂うあまいかおりはそのままリーフに届くと、リーフの目をとろんとさせた。

 

 

「ホロ……」

「チッ、ヤッパリあまいかおりハヤッカイダシ」

「うん……セルクルジムの時もホムラがいなかったらそれが原因で負けてただろうしね」

「ダシ。トリアエズイマハヨウスヲミルシカナイシ。ユウ、モウイチドつるぎのまいイットクシ」

「う、うん! リーフ、つるぎのまい!」

「ホ、ホロウ!」

 

 

 ハッとしたリーフが慌ててつるぎのまいをすると、コルサは一切慌てる事なくクツクツと笑った。

 

 

「見事なつるぎのまいだが、舞っているだけでは何も始まらんぞ。ミニーブ、ウェザーボール!」

「ニーブ!」

 

 

 ミニーブは大きく返事をした後、自身と同程度の大きさのエネルギー弾を作り出し、それをリーフへと撃ち出した。

 

 

「ウェザーボール……ジョウキョウニヨッテハヤッカイナワザダケド、イマナラドウッテコトハナイシ! リーフ、リーフブレードデウチカエスシ!」

「ホロウ!」

 

 

 リーフは翼を挙げながら答えると、翼を緑色に光らせ、向かってきたウェザーボールを強く打ち返した。打ち返されたウェザーボールは勢いを増し、そのままミニーブへと命中した。

 

 

「ニブ!」

「ミニーブ!」

「ソノママイクシ、ユウ!」

「うん! リーフ、ブレイブバード!」

「ホロウ!」

 

 

 リーフは大きく頷いた後、体を青く光らせながら突進し、その勢いのままでミニーブと衝突した。

 

 

「ニブー!」

 

 

 ミニーブは悲鳴を上げながら吹き飛ばされると仰向けに倒れ、静かに目を回した。

 

 

「ミニーブ、戦闘不能! モクローの勝ち!」

「やった!」

「マズハイッショウダシ!」

 

 

 ユウとシュリが嬉しそうに言う中、コルサはミニーブをボールにしまうと、楽しそうに笑い始めた。

 

 

「はっはっは! まさかウェザーボールを打ち返してくるとはな!」

「ヨケルノガムズカシクナッタナラマチカマエタリウチカエシタリスルダケダシ」

「くっくっく……なるほどな。だが、最後の一匹はそうはいかんぞ?」

「最後の一匹……」

「イッタイナニガクルンダシ……」

 

 

 ユウとシュリが警戒する中、コルサはモンスターボールを手に取った。

 

 

「最後の一匹はこのポケモンだ。行ってこい!」

 

 

 その言葉と同時に繰り出されたのは、クリクリとした目を持つ木のような形のポケモンだった。

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