ポケットモンスター~偽竜の司令官~   作:九戸政景

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第九十六話

「カゲー!」

「ほう、今度はヒトカゲか。やる気は十分なようだが、果たしてどのような動きを見せてくれるのだ?」

「ゲイジュツテキナショウリヲミセテヤルシ! マズハにほんばれダシ!」

「カゲ!」

 

 

 ホムラが返事をしてから両手を天へ向けて掲げようとしたその時、コルサはニヤリと笑った。

 

 

「なるほどな。だが、そうはさせんぞ! ウソッキー、ちょうはつだ!」

「ソッキ!」

 

 

 コルサの指示に対して返事をすると、ウソッキーは憎たらしさを感じさせる笑みを浮かべた。その瞬間、ホムラは動きを止め、怒りに満ちた真っ赤な顔で声を上げ始めた。

 

 

「カゲ! カゲカゲカゲー!」

「ホムラ! お、落ち着いて!」

「……ヤラレタシ。コレデサンパワーニハタヨレナクナッタシ。ケド、ソレナラソレデヤルダケダシ! ホムラ、りゅうのはどうダシ!」

「カゲー!」

 

 

 怒りを抑えきれない様子で答えた後、ホムラは口からりゅうのはどうを放った。しかし、それは狙いが定まっていなかった事でウソッキーの横を通り過ぎ、それを見たホムラは更に怒りを募らせた。

 

 

「カゲ! カゲカゲー!」

「ホ、ホムラ!」

「ジブンデモツカッテルカラワカルケド、ちょうはつハホントウニヤッカイダシ」

「ど、どうしよう……」

「……シカタナイシ。ユウ、トリアエズテラスタルダシ!」

「テ、テラスタル……?」

 

 

 ユウの問いかけに対してシュリは大きく頷いた。

 

 

「ソウダシ。ウソッキーノワザデアトカンガエラレルノハクサタイプノワザダシ。トナレバ、テラスタルシテドラゴンタイプニナレバ、ムコウハジャクテンヲツケナイハズダシ」

「な、なるほど……!」

「サア、テラスタルスルシ!」

「うん!」

 

 

 返事をした後、ユウはテラスタルオーブを手にした。そしてテラスタルオーブが光り出した後、ユウがテラスタルオーブを投げ上げると、ホムラは水晶に包まれ、それが砕けた後にはドラゴンタイプにテラスタルしたホムラが立っていた。

 

 

「カゲ!」

「ほう、ドラゴンタイプか」

「そうです!」

「ミセテヤルシ、リュウノイダイサ! ホムラ、サイアクアタラナクテモイイシ。りゅうのはどうヲウチマクルシ!」

「カ、カゲ!」

 

 

 少々落ち着きを取り戻したホムラが返事をした後にりゅうのはどうを連続で発射すると、その様子を見ていたコルサは静かに口を開いた。

 

 

「……何を考えているかはわからないが、そのままでは何も起きんぞ?」

「サテ、ソレハドウカシ?」

「ならば見せてもらおう。ウソッキー、くさわけだ!」

「ウッソ!」

 

 

 返事をすると、ウソッキーは頭上のテラスタルジュエルを光らせ、草をまといながらりゅうのはどうを避けつつホムラへ向けて突進し始めた。

 

 

「ウッソー……!」

「……ナルホド、ソウイウタイプノワザナラモンダイナイシ」

「なに?」

「ホムラ、ガッチリツカマエルシ!」

「カゲ!」

 

 

 ホムラはりゅうのはどうを止めてから返事をすると、向かってきたウソッキーの両腕を掴み、ウソッキーを受け止めた。

 

 

「なっ……!」

「ウソッ……!?」

「残りの技が突進系なら受け止めちゃえば良いんです!」

「いわおとしデドウニカシヨウトシテモホムラハコンジョウガアルシ、みがわりシタクテモツカマエトケバスグニハトオクマデイケナイシ!」

「ぐっ……!」

「サア、ヤルシ。だいもんじ!」

「カゲ!」

 

 

 ホムラは大きく返事をすると口に炎を溜め、そのままウソッキーへ向けてだいもんじを放った。

 

 

「ウ、ウッソー!」

 

 

 ウソッキーはだいもんじを諸に受けると、そのまま仰向けに倒れながら目を回し、テラスタルが解除されて完全に倒れたウソッキーの姿を審判は見てユウ達へ旗を上げた。

 

 

「ウソッキー、戦闘不能。ヒトカゲの勝ち! よって、勝者はチャレンジャーユウ!」

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