モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~   作:メソポ・たみあ

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第10話 恋愛はどうなってんだ、恋愛は!

 

 ”調教師(テイマー)学科”に進学してから、一ヵ月が経過した。

 

 その間に様々な授業を受けたり、

 寮の生活環境を整えたり、

 スピカのステータスを強化したり……

 

 とにかく色んなことで大忙しだった。

 

 でも、スピカの育成は順調。

 身体は健康そのものだし、少しずつレベルも上がっていっている。

 

 今日も元気そうに部屋の中を飛び回っているしな。

 

「きゅーん!」

 

「ハハハ、愛い奴め」

 

 うーん、パタパタと聞こえる翼の音が心地よい。

 心が穏やかになるよ。

 

 ――そこまではいい。

 そこまではいい……のだが、

 

コンコン!

 

 ――来た。

 

 部屋のドアがノックされる音。

 俺は恐る恐るドアを開ける。

 

 するとそこには、

 

「こんにちは、ノエル!」

 

「……こんにちは、ロゼ」

 

「今日もスピカちゃんに会いに来たわ! 部屋に入れて頂戴!」

 

 はい、ダンプリのメインヒロインであるロゼ様がいらっしゃいました。

 

 ……最近、ロゼが俺の部屋に入り浸るようになってるんだよな。

 

 理由は勿論、スピカと遊ぶため。

 

 彼女はツカツカと中へ入ってくると、

 

「こんにちはスピカちゃん! 今日も遊びましょう!」

 

「きゅーん!」

 

 お姉ちゃんが遊びに来た!

 と飛び回ってはしゃぐスピカ。

 

 二人は今やすっかり仲良し。

 よき友人といった関係だ。

 

 一応、スピカにとって親はあくまで(ノエル)!って認識は変わらないみたいだけど。

 

「……なあロゼ、スピカと仲良くしてくれるのは嬉しいんだけどさ……」

 

「なによ?」

 

「あんまりよくないんじゃない? 女の子が男の部屋に入り浸るのは」

 

 そもそもダンプリのメインヒロインでしょうが、あなた。

 主人公との恋愛はどうなってんだ、恋愛は!

 

 モブの部屋でドラゴンと遊んでる場合ちゃうやろ!

 

「ふーん? ノエルは意識してるんだ?」

 

「世間体を気にしてるだけです」

 

「私は別に気にならないもの」

 

「その、いい感じのお相手とかいないの? 例えばレオン・ニーベルングとかそういう名前の……」

 

「はあ? 誰よそれ?」

 

 ……やっぱり、まだ主人公は『フォルシティ魔導学園』に現れてないのか?

 

 ゲームでも転校してきてたし、もっと後にやって来るのかも?

 

 相変わらずよくわからん。

 

「……ま、いいけど。それよりロゼ、今日は暇かい?」

 

「? ええ、一日空いてるわよ」

 

「なら丁度よかった。実は今日、スピカをダンジョンデビューさせようと思ってたんだ」

 

「え、本当!?」

 

「ああ――キミも一緒に来るかい?」

 

「行く行く! 行くわ! それで、どこのダンジョンへ行くの!?」

 

「最初に行くならあそこに決まってるだろ? ――『スライム洞窟』さ」

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