モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~   作:メソポ・たみあ

24 / 90
第24話 集うヒロインたち

 

 ――それ、どういう意味です?

 

 俺は聞き返したけど、デイヴィス学園長は答えてくれなかった。

 

 いずれわかる、とでも言うように。

 

 ……なんのこっちゃ。

 

 ロゼは大事な友人で、しかもメインヒロインだぞ?

 

 敵になるワケないだろう。

 

 俺は彼女の味方だ。

 

 ……もし敵に回ろうもんなら、この世界自体に殺されそうな気もするしな。

 

 作品の看板になってるメインヒロインだぞ、ロゼって。

 

 それを敵にするって……。

 もう死亡フラグでしかないだろうが!

 

 しかも敵になるモブとか100%死亡確定だって!

 俺死にたくないよ!

 

「い、嫌じゃ嫌じゃ! 俺はスピカと穏やかに暮らすんじゃ!」

 

「きゅーん!?」

 

 いきなりどうしたの!?

 とビクッと身体を震わせて驚くスピカ。

 

 おおう……ごめんな。

 突然のエキサイトで驚かせちゃったね……。

 

「ご、ごめんごめん、気にしないで……」

 

 そう言ってスピカを撫でて謝っていると、

 

「――ノエルさーん!」

 

 廊下の向こうからソリンが走ってくる。

 

 ここは”調教師(テイマー)学科”の学塔なので、彼女は薬学塔からむざむざ出向いてくれたらしい。

 

「ソリン! どうしたの?」

 

「はい! そ、その、前にご馳走を頂いたお礼にと思って、昼食へお誘いしようと思って……!」

 

 見ると、彼女は手にバゲットケースを抱えている。

 

 今度は彼女がご馳走を用意してきてくれたみたいだ。

 

「そんな、気を使わなくていいのに」

 

「そう言わずに。スピカちゃんもご一緒にどうです?」

 

「きゅーん♡」

 

 喜んで!

 と嬉しそうにするスピカ。

 

 いやはや、断りづらくなってしまったな。

 とはいっても、断る理由もないんだが――

 

 

「――あ、いた! ちょっとノエル!」

 

 

 俺たちとソリンが会話していると、再び廊下の向こうから女性の声。

 

 ――ロゼだ。

 

「ちょっとあなた、私に黙ってスピカちゃんとコボルト退治に出掛けたそうじゃない!」

 

「え? い、いや、それはその……」

 

「そんな危ない真似するなら、どうして私に一声――って、あれ?」

 

 ロゼは俺の隣にいたソリンに気が付く。

 

「あなた、確か薬師の……」

 

「初めまして。ソリン・フラテウスと申します。私のことをご存知なのですか?」

 

「それは勿論。同学年の薬師の中では特に優秀だと聞いてるわ」

 

「ふふ、恐縮です。私もあなた様のことは存じ上げております、ロゼ・アリッサム様」

 

 どうやらソリンも彼女の方を知っているらしい。

 

 まあ、ロゼは有名な貴族家のご令嬢だからな。

 

 ソリンはふわりとスカートを持ち上げ、頭を下げる。

 

「元老院三大貴族の一つアリッサム家のご令嬢にして、正統なる家名継承者様。お会いできて光栄です」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。